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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 ウホッホ探検隊

1986年 東宝

監督:根岸吉太郎 脚本:森田芳光

出演:十朱幸代、田中邦衛藤真利子 

鑑賞:BS松竹東急

もう40年ほど前の映画ですが、公開当時評判がよくレンタルで借りて見たのを覚えています。すっかり内容は忘れていましたが、こういう少しマイナーですが上質な作品がBS松竹東急で放送されますので、すっかり最近はこの放送局にはまっています。今はテレビドラマ「熱中時代」も放送されていますので、放送局の垣根を超えた番組制作に昭和のファンとしては嬉しい限りです。さてこの映画ですが、主人公は中学生と小学生の息子を持つ兼業主婦の十朱幸代、仕事はインタビュアー雑誌の記者。夫は単身赴任で研究員、職場に愛人がいます。藤真利子演じる愛人が赴任先のおうちに上り込んで十朱幸代と直接対決するシーンが見せ場でしょうか。若干コメディー的な雰囲気を醸し出しています。ただ黙っていればバレなかったのに正直に妻に告白して馬鹿な夫は田中邦衛です。結局元サヤに収まったのか覆水盆に返らずではなく雨降って地固まる、ドロドロとしたものはなくさっぱりとした作品に仕上がっていると思います。今は残念ながら配信もDVDも発売されていません。

 

雁の寺 (1962年 大映)

監督:川島雄三 原作:水上勉

出演:若尾文子木村功 

鑑賞:BS松竹東急

川島雄三監督をまた見てしまいました。前回は若尾文子主演の「しとやかな獣」で今回も若尾文子主演の「雁の寺」いずれも妖艶な若尾文子が楽しめます。小柳ルミ子主演の「白蛇抄」とはまた違ったエロティシズムが感じられました。それにしても水上勉が描く寺の住職はどれも生臭坊主そのものですね。その堕落住職に虐げられる青年僧侶と寺に囲われている若い女性こういう構図は水上勉ならではなんでしょうね。日本独特の世界なのかなぁと思います。キリスト教ではあまり見られないのではないかと思います。川島雄三監督作品はなかなか骨太ですね。「白蛇抄」と違って直接的な描写はありませんが、ジャケットからもわかるように60年ほど前の、ねっとりとしたいやらしさが終始つきまとうモノクロ作品でした。

🎬 犬神家の一族(2006年度版)

監督:市川崑

出演:石坂浩二富司純子、松島菜々子、尾上菊之助

鑑賞:BS松竹東急

市川崑監督の遺作となった犬神家の一族のリメイク版です。キャストは金田一耕助石坂浩二以外はほとんど変わっていますが、加藤武大滝秀治はそのままの役だっだと思います。やはり石坂浩二金田一耕助は安定しているといいますか安心して見ていられますね。自分には一番しっくりといく金田一耕助です。他は前作が島田陽子だったのが今回は松島菜々子これまたぴったりのキャスティングでした。犯人役は前回高峰三枝子富司純子、助清があおい輝彦から尾上菊之助となっていますが、さすがのキャスティングでした。それと犬神佐兵衛が仲代達矢、これも三國連太郎から引けを取らない演技だと思います。ストーリーはわかっていますが、前作とキャスティングの違いや微妙な役柄の変更などを楽しみながら見ることができました。横溝正史の世界は昭和がいっぱいつまっていていいですね。

🎬 八重子のハミング

2017年 アークエンタメ

監督:佐々部清

出演:升毅高橋洋子梅沢富美男

鑑賞:BS松竹東急

若年性アルツハイマー病を発症した妻を、在宅で献身的に介護をする夫とその家族を中心にした作品です。夫婦役の升毅高橋洋子の身体を張った演技がすさまじかったです。改めて役者さんって凄いなぁと思いました。アルツハイマー認知症、記憶関連の話はとても辛い話ですね。個人的には様々な病の中でも一番辛いのではないかと思います。生きているのに分からないそして赤ちゃんに戻っていく姿が正直辛すぎます。自分が将来そうなるのも嫌だし辛いし、家族がそうなってしまって介護して向き合う自信もありません。だからこそ見ないといけない映画なのかもしれません。エンタメ的な要素は全くありませんが、実話として日々を追うように物語は進んで行きます。こういうのも映画なんだと感じた1本でした。シルバー世代には見てほしい1本です。

 

🎬 ダイハード4

2007年 20世紀フォックス

監督:レン・ワイズマン

出演:ブルース・ウィルスジャスティン・ロングティモシー・オリファント

鑑賞:地上波デジタル放送(吹替え)

流石にこの年代になると犯罪もサイバーテロとかになってきますよね…今作の相棒も今までの相棒キャラと違って今時の若造って感じのジャスティン・ロングが演じてます。本来であれば逮捕される側の人間なのですが。ストーリー展開、テンポが良くて非常に面白い4作目でした。主人公の強さを表すド派手なアクションシーンを映像技術が際立たせていて映画の魅力を底上げしていました。登場人物の個性もしっかり作り込まれていて良かったです。今回はデジタル放送ということで画質音質ともはるかにDVDを上回っている感じがありました。やはりこういう作品はもうDVDで見る作品ではないのでしょうね。あっぱれでした。ブルース・ウィルスフォーエバ

🎬 つぐみ

1990年 松竹

監督:市川準 原作:吉本ばなな

出演:牧瀬里穂、中島朋子、真田広之

鑑賞:BS松竹東急

西伊豆松崎の梶虎旅館が舞台となっています。従姉のまりあ(中嶋朋子)の語りで綴られるつぐみという名の同級生の従姉(牧瀬里穂)の話。ともに18~19歳時の撮影ですから若く可愛いです。中嶋朋子の透き通るような美しさが印象的です。他には財津和夫あがた森魚安田伸が出演してるのも貴重だと思います。梶虎旅館はもう残念ながら無くなったらしいです。物語は不思議ちゃん「つぐみ」に惹かれ振り回されるお話。そのあたりの牧瀬里穂の演技は上手かったと思います。派手な割に静かに淡々と進んでいく、これが吉本ばななの世界なんでしょうね。それと昭和の俳優が続々出てきて懐かしかったです。今話題の真田広之も若いです(^^)/

 

🎬 ボブという名の猫2 幸せのギフト

2020年 イギリス

監督:チャールズ・マーティン・スミス

出演:ルーク・トレッダウエイ

鑑賞:地上波デジタル放送(吹替え)

1作目からの続編で、ボブとともに極貧生活を送っていた頃を振り返る展開になっています。2は貧困問題、社会的弱者、動物愛護により踏み込んだ内容になっていました。困っている人、動物に手を差し伸べ「救う」ということについていろいろ考えさせられつつも、終始ボブとジェームスのフレンドシップが微笑ましくてこちらも優しい気持ちになる作品です。時間も92分と空いた時間にサクッと見れる1本だと思います。