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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 阿弥陀堂だより

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監督:小泉堯史

出演:寺尾聡、樋口可南子北林谷栄

配給:東宝

【あらすじ】

売れない作家・孝夫(寺尾聰)と有能な医者・美智子(樋口可南子)の夫婦は、美智子がパニック障害にかかったことを機に東京を離れ、孝夫の故郷・信州の山村に移り住むことに。がんに冒された恩師(田村高廣)や、難病でしゃべれない娘・小百合(小西真奈美)、そして阿弥陀堂で暮らす96歳の老婆おうめ(北林谷栄)など、村の人々との温かい交流の中、夫婦は生きる喜びを取り戻していく…。

 

小泉監督は自然と風景をうまく取り入れて、自然の中での人というものを実に上手く表現される監督さんだと思います。この作品も奥信濃の四季をうまく取り入れ見事な映像美も見逃せないところです。

寺尾聡の抑えた演技、樋口可南子の心を病んだお医者さんの役柄、それとなんといっても北林谷栄さんの阿弥陀堂を守るお婆さん。特にこの作品は北林谷栄さんの名演技につきると思います。

全体的に派手さはなく、物語もたんたんと進んでいきます。この流れを単調と思うか、しっくりくるかは観る人を選んでいるのかもしれません。

 

   

 

🎬 ゴッドファーザー PART II

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1974年 アメリ

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:アル・パチーノロバート・デュバル、ダイアン・ィートン、ロバート・デ・ニーロ

【あらすじ】

マフィアのドン、ビト・コルレオーネから跡目を引き継いだ三男マイケルは、本拠地をニューヨークからラスベガスに近いタホー湖畔へ移した。マイケルが“ファミリー”を形成していく姿を、ビト・コルレオーネの若き日のエピソードを挿入しながら描いた作品。

 

世間が騒がしい時はこういう長編物をじっくりと堪能しようと思い、久しぶりに観てみました。初めてみたのは中学生か高校生の頃だったと思います。当時は時間軸の移動がよくわからなく、一緒に観に行った友人にどうなっていたのかを聞いた記憶があります。

今この年になって観てみると、父親のビト・コルレオーネの人生と、当代のマイケル・コルレオーネの人生を見事に交互に見せてくれているのが理解できますし、時間軸が入れ替わるたびに引き込まれていきました。

それは恐らく、この作品からファンになった、パチーノやデニーロのこれまで観てきた作品もオーバーラップしてしまっているのではなのかなぁと思ってしまいました。

時の流れを感じるとともにこの作品で流れる音楽にはしびれてしまいます。BDで見事な映像美と音楽を聴くのもいいのではないかなぁと思ってしまいました。

パートⅢも近々に観てみたいと思います。

「いや~っ、映画って本当にいいものですね」

 

 

🎬 マラヴィータ

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2013年 アメリ

監督:リュック・ベッソン

出演:ロバート・デ・ニーロミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョンソン

【あらすじ】

フレッド・ブレイクは泣く子も黙る元マフィアで、家族ともどもFBIの証人保護プログラムを適用され、 偽名を名乗って世界各地の隠れ家を転々としてきた。そんなワケあり一家はノルマンディーのコミュニティーに溶け込もうとするが、かんしゃく持ちのフレッドは事あるごとに昔の血が騒ぎ、妻マギーとふたりの子供も行く先々でトラブルを起こしてしまう。やがてフレッドに積年の恨みを抱くマフィアのドンが、彼の居場所を突き止めて恐怖の殺し屋軍団を現地に派遣。かくして“ファミリー"VS.“ファミリー"の仁義なき壮絶バトルの火蓋が切られるのだった。

 

コメディのようでそうでない、アクションのようでもない微妙な作品でした。

これが、マーティン・スコセッシリュック・ベッソンならではの作品なのだと思います。しかし、デ・ニーロは本当に色んな役どころをされていますね。老いてますます盛んなところは見習うべきだと思います。今回は荒くれ物でセクシーな髪の長いデニーロでした。

物語としても難しいことはないですしテンポよくユーモアもあるので見ていても飽きない映画だと思います。もう一つデ・ニーロが出ているのもあるかもしれません。

 

🎬 新聞記者

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2019年 スターサンズ

監督:藤井道人

出演:シム・ウンギュン、松坂桃李田中哲司

【あらすじ】

東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる。

 

久しぶりに日本の社会派作品を観ました。この息苦しい時代に現政権をターゲットにこんな骨太サスペンスを作った気概は素晴らしいと思いますし、シム・ウンギョン、松坂桃李ら主演陣の熱演も良かったです。あえていうなら日本のトップ女優さんにこの役を演じてほしかったなぁと思います。あと田中哲司の怪演はこの映画の大きな見どころだと思います。

配給も大手ではないし、公開にいたるまでは難しい点が多々あったと思われます。この作品に携われた方々たちに敬意を表したいと思います。

この作品はなんとあの「日本アカデミー賞」にノミーネートされています。受賞できればいいですね。

ちなみに自分は右でも左でもありません。「永遠のゼロ」もいい作品だと思いますし、この作品も素晴らしいと思います。

🎬 ユー・ガット・メール

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1998年 アメリ

監督:ノーラ・エフロン

出演:メグ・ライアントム・ハンクス

【あらすじ】

ニューヨークで小さな本屋を営むキャスリーンは恋人がいるにも関わらずインターネットで知り合ったメール友達 “NY152”とのやりとりを何よりも楽しみにしている。
店の近くに大手の本屋チェーンがオープンするのが少し気がかりだが、そんな悩みも“NY152” の存在が和らげてくれる。
その大手チェーンを経営するジョーは商才はあるものの、女性に対して今一つのめりこめない性格で、 彼もまた“ショップガール”というハンドルネームの女性とEメールで話をするのが今もっとも楽しい事だった・・・

 

久しぶりの再見でした。やはりメグ・ライアンはキュートで可愛らしいですね。円熟味のある演技もみせていただきたいのですが、残念ながら最近お見かけしません。

今やスマートフォンでラインとかのやりとりが主流ですが、20年前はパソコンを開けてインターネットに接続してメールを確認していました。

映画の中のパソコンの形も懐かしく、ネットへのダイヤルアップ接続音なんかも流れて、思わずにやけてしまいました。

ニューヨークの街並みも楽しめますし、秀逸なラブコメだと思います。

 

 

 

🎬 七つの会議

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2019年 東宝

監督:福澤克雄

出演:野村萬斎香川照之及川光博

【あらすじ】

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。ある日突然、社内で起こったトップセールスマンである課長・坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。絶対的な存在の営業部長・北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた…。

 

長年サラーマンをやってきて辛酸もある程度はなめてきましたので、この映画の中の話は少し大げさですけどどこか頷くものがありました。

野村萬斎さんという役者さんはおそらくはじめてゆっくり拝見したように思います。くせはありますが、印象に残る役者さんというか本職は狂言師ですよね。

世良公則さんは最後のクレジットでわかりました(笑)

あまり出世できずちょっと斜に構えるサラリーマン人生を送っている方が多いと思いますが共感できる内容に仕上がっていました。

香川照之さんぴったしの役柄でした(^^♪

こういう骨太の作品が日本アカデミー賞に一切ノミネートされていないというのは、やはり日本テレビが主体の賞なんだなぁと冷めた目でこの賞をみてしまいますね。

🎬 OK牧場の決闘

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1957年 アメリ

監督:ジョン・スタージェス

出演:バート・ランカスターカーク・ダグラス

【あらすじ】

保安官ワイアット・アープとお尋ね者ドク・ホリデイは、早撃ちガンマンとしてその名を轟かせていた。互いの窮地を救い合ったことから固い友情で結ばれ、ついに、生涯の敵クラントン一派との宿命の対決に挑むのだった…

 

最近、カーク・ダグラスがお亡くなりになったので久しぶりにみてみました。

初見みたいなものでした。西部劇としての要素(プライド、復讐、ロマンス、友情)が十分盛り込まれていてスカッとする作品でした。フランキー・レインが歌う主題歌も実にいいですね。

監督はジョン・スタージェス、この作品から「荒野の七人」「大脱走」などワクワクする作品を作られていくという感じでみればまた面白かったです。

カーク・ダグラスはウィスキーのシングルを一気に飲み干すシーンが実にたくさんありました。カウンターにコインを投げるシーンや、こういうところも昔の西部劇なれではだなぁと思って鑑賞していました。