ホームシアターブログ

プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 エリン・ブロコビッチ

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2000年 アメリカ ユニバーサル

監督:スティーブン・ソーダーバーク

出演:ジュリア・ロバーツアルバート・フィニー

【あらすじ】

離婚歴2回。3人の子持ち。無学、無職。貯金残高16ドル。
そんな彼女が1枚の書類から大企業の環境汚染を暴き、634の住人の署名を集め、史上最高の和解金350億円を勝ち取り、アメリカ中にスカッとした感動をもたらした。これは実話に基づいた痛快なサクセス・ストーリー。

 

この作品はジュリア・ロバーツアカデミー賞受賞作品です。実に見事なグラマラスでした。シーンごとに衣装が違うのですがどれも見事にきまっています。演技もさることながらスタイルといい、ファッションセンスといい申し分ありません。恐らく彼女が一番輝いている頃の作品だと思います。それとこの作品を見て環境問題について改めて考えさせられました。プラス、女性一人で子どもを育て働いていくことの難しさ、学歴偏重主義への批判も提起されており、とても良く出来ていると思います。   国こそ違いますが日本も同じだなって感じながら見てました。

🎬 夕陽のガンマン

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1965年 イタリタ

監督:セルジオ・レオーネ

出演:クリント・イーストウッドリー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ボロンテ

【あらすじ】

殺人者のインディオを追って、射撃の名手で名高い賞金稼ぎのモーティマー大佐と、新顔の賞金稼ぎ“名なし"がエルバソの街にやってくる。インディオ一味に潜入するために、同じ目的を持つ二人は手を組んで作戦を企てることに……。

 

「荒野の用心棒」に続く3部作の2作目に位置付けられている、マカロニウエスタンの傑作といわれている作品です。今回の作品は脚本もオリジナリティがあり、個人的には前作よりもはるかに良かったと思いました。まずこの作品は、音楽が印象に残ります。特に口笛、これが実に渋い、次に、イーストウッドをはじめとする出演者のシブさ。裏切るのか、裏切られるのか、最後までその緊張感があって、とても良い脚本だと思います。今やハリウッドを代表する、名優さん、監督さんであるイーストウッドの若かりし頃のお姿を満喫できる作品でした。

 

🎬 トイ・ストーリー3

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2010年 ピクサー

吹替え:唐沢寿明所ジョージ

【あらすじ】

アンディが大学進学のため家を出ることになり、ウッディたちは手違いで凶暴な幼児たちが集まるサニーサイド保育園に寄付されてしまう。

 

昔はよくピクサーの作品を子どもと一緒に楽しんだんですけど、実に久しぶりに見てみました。3が一番良いという評判を聞いたので、3から見てみたんですけど、実にストーリーもうまくできていますね。子どもから大人まで誰がみても楽しめるものがこれぞ本物のエンターテインメントだと思います。子どもから大人までというと、「大人も童心に帰れる」ものを想像しがちですが、トイストーリーでは大人は大人の目線で、遊んでは捨てられていく玩具に何かを重ね合わせてしまうのではないでしょうか。物を作る人、サービスをする人、子供を育てる人、誰かを楽しませることに喜びを感じる人のためのバイブルとなる映画だと思いました。やっぱり、ピクサーって凄いと思います。

 

 

🎬 スタートレック

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2009年 パラマウント

監督:J・J・エイブラムス

出演:クリス・パイン、ザガリー・クイント、エリック・バナ

【あらすじ】

自らを犠牲に、800人の乗員の命を救った伝説のキャプテンを父に持つ若者ジェームズ・T・カーク。父親の道をたどることを決意した彼は、一士官候補生としてU.S.S.エンタープライズ号に乗船する。ところが、宇宙へ出航した連邦艦隊の前に、父を亡き者にしたロミュラン人の巨大宇宙艦が現れ、エンタープライズ号をはじめとする艦隊は莫大な被害を受けてしまう。惑星連邦に異常な憎しみを燃やすロミュラン人の目的とは…。

 

この映画は「ふくさん」のレビューを拝見して見てみようと思った作品です。昔テレビで見ていたんですけど、もうすっかり内容も忘れていましたが、当時スポック船長?だったかな、お顔と耳に特徴があるので覚えていました。いやぁこの作品は特撮も素晴らしく見ごたえがありましたが、私としては音響の素晴らしさに驚愕しました。我が家の7.1chスピーカーも大変喜んでくれたことと思いますし、最近買い替えたウーハースピーカーもほとんど鳴らしっぱなしの状態でした。アメリカはやはり凄いですね。ストーリーがやや難しかったのでもう一度観てみますが、次は音量をもう少し上げて楽しんでみようと思います。映像、音響とも大満足の逸品でした。

🎬 クリーピー偽りの隣人

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2016年 松竹

監督:黒沢 清

出演:西島秀俊竹内結子香川照之

【あらすじ】

犯罪心理学者の高倉は未解決の一家失踪事件を調査していた。ある日、高倉は最近妻と引っ越した家の隣に住む、奇妙な家族と事件の繋がりに気付いてしまい…。

 

この作品はブロ友さん「ふくさん」のブログを拝見して見てみようと思った作品です。面白い作品というか、なんともいえない身近な不気味さが漂う作品でした。ホラーとは確かに違いますがこんな人が隣にいたらと思うと気持ち的にはホラーになるかな。とにかく香川照之がとにかく怖い!もうそれだけの映画といってもいいぐらいヤバイ隣人の演技がリアリティーありすぎて震えます。ただ、香川照之以外の登場人物も全員どこか変なので、行動の理不尽さとかが気になりだすとストーリーに入っていけないかもしれません。なのでこの映画はとにかく香川照之のヤバさを堪能する映画として十分に値打ちがあると思います。賞にはなぜかノミネートすらもされていません。名演技だと思うけどなぁ…(-.-)

 

🎬 海峡

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1982年 東宝

監督:森谷司郎

出演:高倉健吉永小百合、森繫久彌、三浦友和

【あらすじ】

昭和32年の調査以来、国鉄の技術団員の阿久津は青函トンネル開通に執念を燃やしていた。7年後、ようやく開始の号令が出るや、阿久津をはじめベテランのトンネル掘りの源助、洞窟丸で両親を亡くした仙太など海を掘ることに憑かれた男たちが函館に集結。岩盤と水との闘いが始まった。その一方では、阿久津に命を救われた過去を背負う多恵、飲み屋の女将おれんとその娘・峡子。そして、遠く岡山にいる阿久津の妻が、それぞれの想いで男たちを見守る。何年も、そして苦難の道を…。

 

またまた邦画です。今回は久しぶりに見た「高倉健」やはりいい役者さんですね。任侠路線以降、どの作品もほぼ同じように実直で真面目で寡黙、そういう昭和の男を演じてこられました。今回もまさにその役柄、ぴったりでした。この作品は映画というよりもドキュメンタリータッチで構成されている作品でした。出演も今は亡き、森繫久彌や大滝秀治笠智衆小沢栄太郎健さんとの絡みを懐かしく見ることができました。三浦友和も若い。阿藤快が端役でちょこっと出ていたのも嬉しかったですね。38年前の作品でしたので、時の流れをしみじみと感じてしまいました。少し残念だったのが音楽、担当は南こうせつシンセサイザーを使っているんですけど、どうも薄っぺらい。南極物語ヴァンゲリスのような壮大さを出せれば、なお良かったのにと思うとちょっと残念でした。映画って音楽はとても重要なところだと思います。

🎬 極道の妻たち

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1986年 東映

監督:五社英雄

出演:岩下志麻、かたせ梨乃、世良公則成田三樹夫

【あらすじ】

本を二分する激烈な暴力抗争。だがその陰には、もうひとつの過酷な戦いがあった…。ヤクザ社会の裏側で生きる女たちの凄絶な生き様をジャーナリスト家田荘子が密着取材。死と隣り合わせに生きる男を愛した女たちの姿を名匠・五社英雄監督が迫真のタッチで描きあげた衝撃の話題作。

 

前にちびゴリさんがレビューされてて、一度は見ないといけないなぁと思っていた作品です。躊躇していたのは、大阪弁のイントネーションが全然違うので、もう少しうまくできなかったのかなぁ…(-.-)ってCMを見てて思ってました。

35年前なので、かたせ梨乃がかわいいし、竹内力清水宏次朗がういういしい。極妻役はいわずとしれた岩下志麻。実にいい凄みというかいい迫力を出されていました。跡目を争う幹部と大阪の大川あたりをボートでサシではなしをする場面。昔新地のホステスだった志麻を、「昔は新地でよう遊んだなぁ」とかいって、ふとももをなぜようとする。このセクハラ攻撃に、「さわるんやったら、しっかりさわんなはれ」と、自ら手を生ふとももにもってくる。これはかなり男にとっては面目丸潰れ(笑)、成田三樹夫バツの悪さはナイスでした。かたせ梨乃は薄幸な役がよくにあうなぁ改めて思う役どころでしたね。2時間一気に楽しませていただきました。