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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 トータルリコール


1990年 トライスター・ピクチャーズ

監督:ポール・バンホーベン

出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シャローン・ストーン

 

この作品も難解でした。アクションは楽しめるのですが、誰が敵で味方で、どおしてシュワちゃんが追われているのかがよくわからなかった作品です。ただ32年前の作品としてはエイリアン的なグロさは際立っていたと思います。ロボットタクシー、顔が割れる女、火星に放り出されて破裂しそうな顔面、当時としては最先端の技術だったのではないでしょうか。顔が割れる女はインパクトがありすぎでした。それと胸が3つの女性、これは生涯忘れられない映像になりました(笑)。奥さん役でシャローン・ストーンが出ていたのは驚きでしたが、セクシーで可愛いすぎるのになぜかシュワちゃんに殺されてしまいます。彼女はこの作品をきっかけに「氷の微笑」「硝子の塔」とセクシー女優の道を駆け上がっていくのですよね。ファーストシーンでシュワちゃんとのベッドシーンがありますがこの映画の一番の見せ場でしょうか。彼女ももう64才、シュワちゃんは75才お二人ともオスカーに絡むことは無かったですが心に残る名優だと思います。

🎬 となりのトトロ

1988年 スタジオジブリ

監督:宮崎駿

スタジオジブリの老若男女問わずに愛されている有名な作品です。久しぶりに観てみましたが、物語は誰でもわかりやすくやはりいい作品ですね。それがいつまでたっても愛される所以だと思います。実は私はこの作品をロードショーで観に行きました。26才の頃彼女と二人で。1本目はこの作品でいい感じで見終えました。2本目は高畑勲監督作品「火垂るの墓」なんと同時上映されていたんです。都会から引っ越してきた姉妹が不思議な生き物と出会う「トトロ」と戦時中に兄妹が極貧の生活に追い込まれた挙句死に至る「火垂るの墓」では作風が違いすぎました・・・。どうしてこの2本が同時上映されたか「探偵ナイトスクープ」にでも調査を依頼したいくらいです。もちろんトトロの気持ちいい感じは見事に吹っ飛んで、何とも言えない虚無感と悲しさがドスンと胸に突き刺さったような感じが残った記憶があります。そんな懐かしい記憶を思い出しながら、変わらぬメイちゃんは光り輝いていました。やはりいい作品ですね。

🎬 ユージャル・サスペクツ

1995年 グラマシーピクチャーズ

監督:ブライアン・シンガー

出演:ケビン・スペイシー、スティーブン・ボールドウィンガブリエル・バーン

 

1回目の鑑賞では内容がよく理解できず2回目となります。サスペンスは個人的には苦手ジャンルですがクライムサスペンスの傑作ということでもう1回見てみることにしました。しかし案の定また途中から話についていけず、この作品の素晴らしさを感じることはできませんでした。回想シーンが行ったり来たりしているのがこんがらがるのかなぁ。どこまでが現実でどこまでが妄言だったのか、黒幕のカイザー・ソゼは結局何がやりたかったのか。それでもラストのケビン・スペイシーの演技は見ごたえがあったというかやられた感が強かったです。機会があればもう一度くらい見てみようと思う難解な作品でした。

🎬 バッテリー

2007年 KADOKAWA

監督:滝田洋二郎

出演:林遣都山田健太天海祐希菅原文太岸谷五朗

 

林遣都のデビュー作です。いきなり主役というところがまた凄いですよね。最近彼が主役の「犬部!」を見たところだったので、この映画をみて今はもうすっかり大人になった感があるくらい幼い感じが残っています。脇を固めるのは菅原文太天海祐希というのがまた凄い。物語は中学野球に励む少年たちの友情と、家族の絆を描いた青春スポーツドラマです。高校野球を舞台にした作品は多いと思いますが、中学野球というのが味噌なのかもしれません。大きな目標の甲子園やプロに進むかどうかなどがないので、純粋に野球に打ち込む姿が清々しく良かったです。ただどう見ても中学生には見えない役者さんもいましたけどね(笑)。病弱な弟との絡みもあるのでそのあたりも見どころの一つでしょうか。菅原文太が元監督さんで理解のある渋い役だし、天海祐希は病弱な弟ばかりをかばう設定なのですが実はそうでない役を上手く演じています。岸谷五朗もちょっととぼけた父親役でいいクッション役だったと思います。日本人にとって野球は特別なスポーツなんだと思わせる快作でした。

🎬 ひまわり

 

1970年 イタリア、フランス、ソビエトアメリ

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

出演:マルチェロ・マストロヤンニソフィア・ローレン

音楽:ヘンリー・マッシーニ

【あらすじ】

戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、地平線にまで及ぶ画面一面のひまわり畑が評判になった。数あるローレン主演の映画の中で最も日本で愛されている作品である。

 

この作品は有名どころですが、発売されているDVD、BDはどれもオリジナル言語でのみで何故か吹替えは収録されていない珍しい作品で、今月にテレビ大阪で放送されたものをしっかり録画しBDに保存させていただきました。撮影された場所も今のウクライナのポルタヴァ州ということで、撮影されてから50年経った今でもまた戦火の中にあるのは偶然のめぐり合わせとはいえ悲し過ぎる現実だと思います。先の大戦を描いた作品は多数ありますが、やはり戦争映画は悲しい別れがつきものです。いかに戦争というものは残酷であったかを描いていますが、ヘンリー・マッシーニの音楽とソフィア・ローレンの列車を見送る顔がなんとも言えず悲しみをさらに増す感じがあります。久しぶりに見返しましたが、難しいところもなくわかりやすのがまたいいですよね。今の時期にぴったりの作品だと思います。

 

🎬 フィラデルフィア

1993年 アメリ

監督:ジョナサン・デミ

出演:トム・ハンクスデンゼル・ワシントン

 

監督は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ、主演は白人代表トム・ハンクス、黒人代表デンゼル・ワシントン、約30年前の作品ですがこれは凄い組み合わせだと思います。物語はエイズの偏見、差別を訴えかける社会派のストーリーで、トム・ハンクスはこの作品でアカデミー賞を受賞しました。エイズを発症してやせ衰えていく様は見事な役作りだったと思います。今ではゲイも表立って差別されることも少なくなり、そしてエイズも不治の病ではなくなりました。そんな時代の移り変わりも感じさせる作品ですが、若き名優の演技をしっかり楽しむことができました。ただやはり一昔前のお話なので現在とはかなりの違いがあります。それも時の流れとして楽しめる作品ではないでしょうか。

 

🎬 時をかける少女

2006年 角川ヘラルド

監督:細田守

今現在日本のアニメをけん引するのは、宮崎駿監督含めジブリを除けば、新海誠細田守という認識です。この作品は原作も読んで、原田知世の映画も見てほとんどわかっているつもりでしたが、その空気感の違いがあまりにありすぎ、題名だけ同じで別の話なのかと思ったくらいでした。筒井康隆の原型は留めていないし、時空間移動の効果がほとんどありません。ただ、青春の一コマを表現する絵の力は流石に唸るものがありました。やはり自分には宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」「火垂るの墓」このあたりが脚本もしっかりして理解しやすいかな。今の両横綱にはついていくことができませんでした。