1987年 東宝
監督:市川崑
鑑賞:BS松竹東急
日本映画史を代表する大女優である田中絹代の半生を描いた市川崑監督のドラマ映画です。吉永小百合が田中絹代を演じていますが、やはり美しさは際立っています。それと菅原文太演じる溝口健二監督が渋くて良かったです。こんな文太は見たことがないのでそういう面では貴重な1本だと思います。
2023年 ギャガ
監督:和田圭介、三原光尋
出演:アントニオ猪木
鑑賞:Amazon
昭和のプロレス、猪木ファンとしましては、この映画の予告観た時に映画館のスクリーンで、猪木さんを観ようと思いましたが、あっという間に公開が終わり公開から3ヶ月で、アマゾンプライムで鑑賞となりました。定番の決め台詞「元気があれば何でもできる!」アントニオ猪木は死してなお、私達に勇気や元気を与え続けてくれる真のスーパースターだと思います。内容はインタビュー有り、対談有り、講談有り、ドラマパート有りと面白くも珍しい構成で、猪木信者には何分賛否はあると思いますが私としましては楽しめるのではないかと思います。自分が生きてる間に、アントニオ猪木を凌駕するカリスマレスラーが現れる事はないだろうと思います。テーマ曲「炎のファイター」を聞けば奮い立つ自分がいますし、ガウンを脱ぐ姿はかっこよすぎで今も脳裏に焼き付いています。「イノキッー!!」
1962年 大映
監督:川島雄三
鑑賞:BS松竹東急
「全員悪人」という設定で面々が団地の一室で繰り広げる会話劇で物語が進んでいきます。カメラはほとんど団地の1室のままです。独特の空気感が漂う作品でした。若尾文子さんは名前こそ知っていますが演技を見たのははじめてのような気がします。出演は1950年から60年代にかけて大映での出演がほとんで、それ以降はテレビに出演されているようですね。今でも90歳ご健在のようです。映画は昭和な調度品や用語(定期預金の利息5%・一ドル360円・大蔵省)、印象的なシーン(夕日を背景に踊り狂う友子と実など)。本作のおかげで川島監督の作品が俄然気になるようになりました。62年前の私が生まれた時の1本でした。
1978年 東映
監督:降旗康男
鑑賞:BSトウエルビ
『幸福の黄色いハンカチ』の次の年の作品で、再び東映に戻って、監督・降旗康男×脚本・倉本聰×主演・高倉健の作品。健さんにぴったりの役柄でそれもその筈、倉本聰が、健さんが演じてきた東映任侠映画の主人公像を膨らませて書いた健さんの為の役だそうです。ストーリーは刑期を終えたヤクザ・秀次。彼には気にかかる若い女性が居た。その女性・洋子は、秀次が刑務所に入る事となった殺した相手の娘だった…。この映画は健さんが最高にかっこいいです。周りもかつての東映任侠映画常連の渋い面々ばかり、そんな中で池上季実子が清涼剤のように若く、美しく、可憐です。音楽がまたよかったです。クロード・チアリの切ないギター、チャイコフスキーの名曲も激しく感情を揺さぶります。初見でしたが手元に置いておきたい1本でした。
1991年 東映
監督:中島貞夫
鑑賞:BS松竹東急
シリーズ5作目、岩下版として3作目になります。途中でこれ見たことに気づきましたが、やはり面白いですね一気に最後まで見てしまいました。今回は母と息子。脚本家が女性ならではの視点という気がします。ドラ息子に振り回される母親というお話でしたので、これだったら三田佳子にやらせたかったなと個人的に思いました。高嶋政宏の演技がまだまだなのが今となっては微笑ましいです。桜の下の岩下志麻とかたせ梨乃が歩くシーンは写真で撮ってみたい見事な美しさがありました。岩下志麻をしっかり立てながらもかたせ梨乃や本田博太郎の最後の見せ場はあっぱれでした。それにしてもラストシーンすっかり忘れていました(笑)