1963年 大映
監督:田中徳三
【あらすじ】
加賀藩の密貿易に利用されて処罰された銭屋と、その仲間で少林寺拳法の達人・陳孫が、加賀藩宰相への復讐を企てる。
この陰謀に巻込まれた狂四郎は、江戸から加賀へ向かう。
市川雷蔵という役者さんを一度観てみようと思って観た作品。
37歳で早逝されているので名前だけはなんとか知っている程度で初めて拝見しました。
この作品はもうトップスターになっている時の作品なんですね。かなりストイック感が満載でした。
若き日の若山富三郎が「城健三朗」名でイキのよい演技をされています。少林寺拳法の達人で名前は「陳孫(ちんそん)」なんかおかしくないですか(笑)
大映でよきライバルであった勝新の夫人である中村玉緒との共演というのも、興味深く拝見しました。それにしても、昔の時代劇のゆっくりとした時間の流れが、心地好い作品でした。