ホームシアターブログ

プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 用心棒

PVアクセスランキング にほんブログ村

f:id:AZM57:20200112144520j:plain

1961年 黒澤 明監督作品

出演:三船敏郎仲代達矢山田五十鈴、東野栄次郎、加東大介 

【あらすじ】

二組のやくざが対立するさびれた宿場町。そこへ一人の浪人者がふらりと流れ着く。男はやがて巧みな策略で双方を戦わせ、最後には自らの刀を抜きやくざたちを倒す。町の平和を取り戻した彼は、またいずこへとも知れず去っていく……。

 

約60年前の作品ですが、流石に世界のクロサワ、迫力のモノクロ画像は実に圧巻でした。当時の作品は音声が聞き取りずらいので、今回は初めてヘッドフォンをして観たのもストレスなく台詞を理解することができたので良かったと思います。

分かりやすいストーリー・絵画的な構図・三船の殺陣の異常な速さ、などが存分に楽しめる娯楽だと思います。例えば、ブラス・ミュージックをバックに遊女達のラインダンスと邦楽が重なる中盤の一シーンに、この作品のテンポの良さは象徴的に表されていると思います。

北野武監督の「座頭市」のタップダンスのシーンもこの作品にヒントを得ているような気がします。

ジャイアント馬場そっくりの巨漢が出てきますが、羅生門綱五郎という芸名の元力士・レスラーで、芸能活動もしていた人物だそうです。(私も思わず馬場さんが出てたのかと思い、検索してしまいました)  

 

前日に観た「荒野の用心棒」まさにそっくりの脚本でした。一つ不思議なのはどうして事前に了解をとらなかったのかが全く腑に落ちないですね。誰が観てもわかるくらいよく似ていました…(-.-)

ただそれはそれでマカロニウエスタンという映画ジャンルが一つできて、クリント・イースト・ウッドも監督として素晴らしい作品を残せているのも、この黒澤作品が基にあると思えば納得してしまいます。