2011年 フランス
監督:エリック・トレダノ 出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
【あらすじ】
事故で頚髄損傷となり、首から下が動かせなくなった富豪のフィリップは、自分の世話係を探していた。希望者たちが「社会貢献のため」「障害者の生活に希望を…」などと口にする中、黒人の青年ドリスは失業保険を貰うべく、元から不合格にされるため応募しただけだった。フィリップはそんなドリスに興味を持ち、一ヶ月の試用期間を提案する。
この作品もブロ友ふくさんのおすすめの中にあった1本でした。
フランス映画とは知らず、観ているうちになんかアメリカ作品とは違うし、俳優さんも主人公の障がいを持つ役者さんがダスティン・ホフマン?と思っていたら全然違っていました…(-.-)、日本で公開されたフランス語映画の中で歴代1位のヒット作品だったんですね。 知らないことばかりで観終わってから色々と勉強になった作品でした。
前回の「世界一キライなあなたに」の障がいを持つ主人公とは相反するものがありましたが、どちらも甲乙つげがたい良質な作品だと思います。
この作品は、貧乏なその日暮らしの黒人の青年が介護を通して、障がいのある人に偏見を持たずに、自分の仲間と同じように接する点、それはしかも、介護や介助ではなく心からのケアをしています。
障がいがあるとかないとかで垣根を作るのではなく、純粋に人間同士として付き合う彼らの姿にたくさん考えさせられました。
でも、それが全く悲痛でなく、すこぶる明るく、プラス思考なのが最高だと思います。
これは実話に基づく作品なのでさらに説得力を持つものではないでしょうか。
観て損はないフランスの良質な1本でした。