1994年 フランス、アメリカ
監督リュック・ベッソン
主演 ジャン・レノ, ゲイリー・オールドマン, ナタリー・ポートマン
【あらすじ】
ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋と家族を殺された少女との心の交流を描いた、リュック・ベッソン監督によるスタイリッシュ・アクション。買い物に行っている間に家族を惨殺された12歳の少女マチルダは、隣人レオンに助けを求める。戸惑いながらもマチルダに救いの手を差し出すレオン。彼が殺し屋だと知ったマチルダは、復讐するために殺し屋になりたいと懇願する。
久しぶりに再見してみましたが、冒頭からぐいぐいと作品の中に引き込まれていくのは観ていてやはり一級品の作品だと思います。
特にナタリー・ポートマンのこの年齢でのこの演技力は素晴らしいとしか言いようがないです。見ている大人がハッとするような妖艶さを見せたかと思えば、歳相応の輝くような無邪気な可愛さも見せてくれます。セリフのないシーンは特に素晴らしく、目や仕草だけですべてがこちらに伝わってきます。
虚ろで物悲しい瞳で孤独な殺し屋を演じるジャン・レノに対し、幼きナタリー・ポートマン演じるマチルダの穢れ無き瞳は実に見事でした。
ジャン・レノはこの作品を超える作品はまだ無いと思います。
ゲイリー・オールドマンは「チャーチル」で見事にアカデミーに輝いていますが、この作品でも演じる悪徳捜査官のスタンスフィールドは、映画にはよくある普通の役なので難しかった筈ですが、一片の同情も起こさせない冷酷さと異常さを完璧に表現したこれまた名演技だと思います。
最後エンドロールで流れるスティングの調べも実にいい。この年になって再感動しました。まさに名作です。