2017年 フランス
監督:フランソワ・オゾン
出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レミエ、ジャクリーン・ビゼット
【あらすじ】
クロエは原因不明の腹痛に悩む女性。精神分析のカウンセリングを受けることで痛みから解放された彼女は、分析医のポールと恋に落ち、同居を始める。そんなある日、クロエは街でポールそっくりの男を見かける。彼はポールの双子の兄で精神分析医のルイだった。なぜポールはルイの存在を隠していたのか。疑惑にかられ、偽名を使ってルイのクリニックに通い始めたクロエは、傲慢で挑発的なルイに惹きつけられていく…。
この作品はふくさんのレビューを拝見して、オゾン監督なのでぜひ見てみたくなった作品です。実に見ごたえがありました。ストーリーは単純なのにラストに近付くにつれて、妄想と現実が入り乱れ,複雑さが増していき、観ている者を混乱させていく構成になっています。その混乱は主人公の妄想の度合いが激しくなったことの表れなのか、観る者は、妄想なのか現実なのかがわからなくなっていきます。流石の作り方でした。アメリカのハリウッド作品に見慣れていくとこういう作風がすごく斬新に感じました。これからも注目していきたい監督さんです。ジャクリーン・ビゼットが懐かしく見ることができました。