2009年 ワーナーブラザース
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック, クィントン・アーロン, ティム・マッグロウ
【あらすじ】
家族と共に車で帰路に着くリー・アン(サンドラ・ブロック)は、雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オーアに目を留める。自宅に連れ帰ったマイケルの境遇を知り、一家に迎え入れることにしたリー・アン。アメリカン・フットボールを始めたマイケルの適性をリー・アンが見いだしたことから、マイケルの才能は一気に開花する。
日本では「血のつながり」が重視され、なかなか「養子縁組」は根付かないですよね。アメリカでは養子は頻繁に行われると聞きます。で、この映画もまさに養子の話です。ぬぼーーーとした黒人の彼がなかなか味があります。不幸な生い立ちなのに、不思議なほど心は素直。そんな彼に、サンドラ演ずるリーは、どんどん愛おしさを増していきます。母性本能からなのか世話好きで、不幸な子をほっておけないし、勉強ができなければ家庭教師もつける。ややもするとこういう里親は過保護過干渉になりますが、それが病的にならないのは、この家族のなせるわざなんでしょうか。家族みんなでぬぼーとしたオアーを見守っていく様子が暖かくてとてもほのぼのします。この作品ではたまたまハッピーエンドになりますが、実際には養子を貰ってもうまくいかないケースもあるでしょう。しかしサンドラのような(ある意味おせっかい焼の)母が、これからもアメリカでも日本でも必要なのかなっておもいました。サンドラの演技はもちろんですが、この黒人のクィントン・アーロンの演技が自然でとても良かったです。