ホームシアターブログ

プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 小さいおうち

PVアクセスランキング にほんブログ村

f:id:AZM57:20210404053914j:plain

2014年 松竹

監督:山田洋次

出演:松たか子黒木華

【あらすじ】

昭和11年。田舎から出てきた純真な娘・タキは、東京郊外に建つ少しモダンな、赤い三角屋根の小さなお家で、女中として働きはじめた。しかしある日、一人の青年・板倉が現れ、奥様の心があやしく傾いていく。タキは、複雑な思いを胸に、その行方を見つめ続けるがー 

 

安心の山田洋次監督作品です。確か2回目なのですが全くもって新鮮に観ることができました。そいえは昨日BSテレビで「JAWS」を放送していましたが、ほとんど忘れているのでもう一度観てみようと思いました(笑)。そんな映画だらけだと思います。この作品は昭和11年昭和モダンといわれる時代から太平洋戦争の突入していく時代背景のなかで、現代の語り部によって作られています。特に印象的だったのは戦前の人々の華やかな東京の暮らし。世の中が戦争へと向かう中での、人々の心情や暮らしの変化がまざまざと描かれていて、必ずしも悲観的なことばかりではなく、そこには、いつもと変わらぬ日常が存在していたということを感じさせてくれました。女中という仕事が当たり前であった時代、それはそれで暖かくいい時代だったんだろうなぁって思います。最後に米倉斉加年さんが先の大戦を語る台詞「いやな時代だったなぁ・・・日本人誰もが不本意な選択を強いられていたんだ…」この言葉の監督さんの思いが伝わってくるような味わい深い山田洋次監督作品でした。