1982年 ユニバーサル
監督:アラン・J・パクラ
出演:メリル・ストリーブ、ケビン・クライン、ピーター・マクニコル
【あらすじ】
ニューヨークへやってきた駆け出しの作家、スティンゴはソフィーとネイサンに出会う。ソフィーはナチの強制収容所から逃げ延びた後、アメリカで出会ったネイサンと共に暮らし始めた。やがて三人は親しくなり、幸福な関係を築くかに見えたが…。
150分の長尺なので、ちょっと観るのをためらっていた作品でした。メリル・ストリーブがアカデミー主演女優賞を受賞した作品です。しかし彼女はアカデミー賞の常連ですね。なんと受賞が3回、ノミネートが18回、最高記録更新中だそうです。この作品は圧倒的な演技で終始見せてくれます。流石といったところなんですが、ジャケットの左側に写っている女の子の演技が凄すぎるんです。ほんの数分の出演なんですが、強烈に印象に残りました。映画の内容は賛否がありますが、アウシュビッツ収容所に関しての描写が思ったより少なすぎる感がありました。監督さんは三人の人間模様に絡めてナチ問題と絡めようとしているのが観ていてわかりました。このあたりが、本当に反戦を意識している映画ではないので、ちょっとピントがずれているなぁといったところです。アカデミー賞の監督賞も作品賞にもノミネートされていなのはこのあたりにあるのかなぁと思ったちょっと消化不良的な作品でした。