2019年 アメリカ
監督:ジェイ・ローチ
出演:シャーリーズ・セロン, ニコール・キッドマン, マーゴット・ロビー
【あらすじ】
クビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められる同社CEOのロジャー・エイルズを告発したのだ。騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ・ポスピシルは、ロジャーに直談判するための機会を得て―。
うーん、いまいちでした。シャーリーズ・セロンとニコール・キッドマンの絡みを期待して観ていましたがほとんど絡むシーンはありませんでした。この作品はアカデミー賞のメイクアップ賞を受賞した作品だけあって、両者のメイクが一見の価値があるくらい美しく、テレビのキャスターらしさが出ていると思います。特にセロンの美しさが際立っていました。セクシャルハラスメントを題材にした作品で、もちろんあらゆるハラスメントは許されるべきものではありませんが、映像として描写されるのがこの作品ではごく一部分でした。なので女性たちの怒りや悔しさがあまり共感できず、ただダラダラと加害者を追い詰めていくだけの印象でした。実際の事件を題材にしているので仕方がないかもしれませんが、もっと感情移入させて盛り上げて欲しかったと思うちょっと掘り下げ不足の作品でした。しかしどこの国でもこういうことはたくさんあるんでしょうね。その点についてはちょっと複雑かな。