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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 罪の声

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2020年 東宝

監督:土井裕泰

出演:小栗旬, 星野源, 松重豊

【あらすじ】

 35年前、日本中を巻き込み震撼させた驚愕の大事件。大日新聞記者の阿久津英士は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。「俺の声だ―」それは、あの未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった!

 

骨太の邦画を見せてくれました。日本アカデミー賞では話題は「Fukushima50」「ミッドナイトスワン」に持っていかれましたが、11部門ノミネートは堂々とした力作の証であり、実に邦画らしい矜持を感じさせてくれる作品でした。グリコ、森永製菓の企業脅迫事件は、丁度私が大学生の時に起きた事件で、未だ記憶に残っている鮮烈な出来事でした。犯人が捕まらないまま時効を迎えましたが、改めてこの作品を観た時に事件の裏側が正にこれだったのかもと、思わず思い感じ入り当時を思い出しました。特に子どもの声の脅迫テープが印象に残っています。解決していない事件なのでフィクションの部分もあるとは思いますが当時を知っている者としては十分納得のいく脚本だと思います。やはりあの事件のことを知らなければわからないことが多いような気もしますね。原作も読んでみようと思います。