2003年 アメリカ
《監督》 ジェーン・カンピオン
《脚本》 スザンナ・ムーア
《出演》 メグ・ライアン、マーク・ラファロ、ケビン・ベーコン、ジェニファー・ジェイソン・リー
【ストーリー】
ニューヨークの大学で講師を務めるフラニーは、誰にも心を開かず、他人と一定の距離を保つことで心の均衡を保っていた。だが、ある猟奇殺人事件に巻き込まれたことで静かだった生活は一変。聞き込み捜査に訪れた刑事マロイに出会った時から、フラニーの心の均衡は崩れてしまう。そして、その出来事が彼女の奥底に眠っていた「性への欲望」を呼び覚ます。匂い立つほどの官能の世界へのめり込んでいくフラニーの運命は…。
ラブコメの女王と呼ばれていた、メグ・ライアンの演技派への脱皮を図った作品でしたが、興行的には失敗に終わってしまって、ご存じのようにその後彼女は今も低迷を続けています。確かに作品としてはいまいちでした。映像が全体的に暗くメグ・ライアンのキラキラと輝くシーンが全くない。どうしてこの作品を選んだのかはやはり不思議といいますか選択ミスと言われても仕方のないような気がします。「羊たちの沈黙」「ゴースト」「プレティ・ウーマン」のオファーを蹴ってのこの作品ですからね。もったいないったらありゃしない(笑)作品選びで大きくその後が変わる見本のような女優さんですね。しかしまだ老ける年ではないし、当時のファンとしてはもう一花咲かせてほしい女優さんです。