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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 武士の一分

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2006年 松竹

監督:山田洋次

出演:木村拓哉檀れい笹野高史坂東三津五郎緒形拳

【あらすじ】

三村新之丞(木村拓哉)は、最愛の妻・加世(檀れい)とつましく暮らす、海坂藩の下級武士。「早めに隠居して、子供がたに剣を教えたい」と夢を語る、笑いの絶えない平和な日々は、藩主の毒見役をつとめて失明した日から暗転する。絶望し、自害しようとする新之丞を加世は必死に思い留まらせるが、愛する夫のため、口添えを得ようとして罠にはまり、番頭・島田藤弥(坂東三津五郎)に身を捧げてしまう。義を重んじ、卑怯を憎む侍としての「心」と、ひとりの男としての「愛」の狭間で、新之丞の怒りは激しく燃え上がり、己の「一分」をかけた復讐を心に誓う。しかし島田は藩内きっての剣の使い手。目の見えぬ新之丞の無謀な果し合いに勝機はあるのか、そして失われた夫婦の愛情は再び取り戻せるのか…。

 

山田洋次監督の時代劇三部作「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」そして「武士の一分」これで三作見ることができました。で、僕から見たキムタクの演技ですが、もう16年前になりますが十分に役にはまってると思いました。序盤こそ若いいつもの”キムタク”でしたが、中盤、盲目になり絶望するさまを気合を込めて演じ、さらに妻との離縁、終盤の決闘にかけて迫真の演技を続け「役者」木村拓哉を見せてくれました。さらに妻役の壇れいも可憐な大和撫子らしさを見事に演じていますし、坂東三津五郎も悪役らしさを存分に出してます。その他、故緒方拳、桃井かおり小林稔持など脇役陣もいい味を出してくれていますが、特に中間役の笹野高史の役どころは非常に大きく見所だといえるかもしれません。山田洋次監督らしい現代にも照らしあわせた時代劇に仕上がっていると思います。