2004年 東宝
監督:行定勲
【あらすじ】
ある日、朔太郎の婚約者・律子が突然書置きを残して失踪した。彼女の行き先が四国である事を知った朔太郎は、後を追いかける。四国は朔太郎の故郷でもあり、高校時代の初恋の思い出が眠る場所でもあった…。
話題になっていた映画だとは知ってました、内容は全く知らず、予備知識もなく見てみました。最近は特に涙もろくなっていますが、なぜだか感情移入できませんでした。映画って非現実的なことを、いかにもっともらしく仕立てて、見るものを引き込むものだと思っていますが、最後まで浮世ごとのような感じが消えませんでした。例えば、そんな状態で、いきなり画面はオーストラリアは無理でしょって感じで冷めてしまう設定が突飛すぎます。長澤まさみの出世作と言われるだけあって、彼女のかわいらしさと一途さは印象に残りました。なぜそれほどヒットしたのか、真正面から悲劇の恋愛を取り上げた映画が、大昔は除いて、その当時まではあまりなかったせいかも。これ以降、雨後の筍のごとく毎年のように純愛映画が公開されるようになったような気もします、その意味ではエポック的な作品でしょうね。愛する人の死を絡めた映画では「いま、会いにゆきます」、「君の膵臓が食べたい」「涙そうそう」「タイヨウのうた」あたりを見ました。だんだんと病気や死を絡めた純愛ものが感情移入しにくくなっている自分が悲しい…(-.-)