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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 しなの川

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1973年 松竹

監督:野村芳太郎 脚本:ジェームス三木

音楽:冨田勲   主題歌作詞:阿久悠 

出演:由美かおる仲雅美岡田裕介仲谷昇

【あらすじ】

昭和初期の激動の時代。新潟県十日町にある織元の娘、雪絵(由美かおる)は丁稚奉公にやってきた竜吉(仲 雅美)と恋に落ちる。お互いに母親を知らないという境遇に心を寄せ合ったのだ。逢瀬を重ね、愛を誓い合う雪絵と竜吉。しかし、そのことを知った父の淳三郎(仲谷 昇)は雪絵を長岡の女学校に入れてしまう。そして、新任の国語の教師として赴任してきた沖島岡田裕介)に恋心を抱く雪絵。幸せを壊す悪い癖…。男を裏切る悪い癖…。身体なんかなければいい。心なんかなければいい。悩み、傷つきながらも、雪絵は自分の生き方を見つけていく。

 

野村芳太郎監督と言えば「砂の器」「鬼畜」「八甲田山」といった昭和の社会派骨太作品を撮った名監督さんですけど、こういう作品も撮ってらしたんだと思うくらい少し驚きました。それに脚本がジェームス三木、音楽が冨田勲といったそうそうたる顔ぶれで作られた松竹の文芸作品といった位置づけでしょうか。主演は由美かおる水戸黄門の入浴シーンとアース製薬琺瑯看板は有名なんですけど女優さんとして拝見したのは初めてのような気がします。Wikiで調べてみますと71才なんですね。今なおそのまま健在で若々し過ぎます。物語は昭和初期、恋愛体質の奔放な女性に振り回される二人の男性を軸に、ゲイの父親、子どもを捨てて佐渡島に駆け落ちした母親が絡んできます。当時はイケメン俳優の仲雅美が丁稚奉公の役、それと昨年お亡くなりになった東映の岡田社長が共産党員の教師役で由美かおるに振り回されます。しかし見事な大根役者、よくまぁ野村監督がOK出したなぁと思わせる名演技でした。この作品の公開当時は小学生で映画館に見に行くことができなかった、由美かおるのヌード付作品をようやくこの年になってAmazonプライムで観れましたというのが率直な感想でしょうか。財津一郎も少しだけ出演しているのも嬉しかったです。それと主題歌を歌うは由美かおる、作詞は阿久悠とまさに昭和のそうそうたるメンバーの作品でした。