ホームシアターブログ

プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 焼肉ドラゴン

PVアクセスランキング にほんブログ村

2018年 KADOKAWA

監督:鄭義信

出演:真木よう子井上真央大泉洋、キム・サンホ、イ・ジョンウン

鑑賞:DVD

【あらすじ】

万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。 関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花(真木よう子)、梨花井上真央)、美花(桜庭ななみ)の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。 失くした故郷、戦争で奪われた左腕・・・。つらい過去は決して消えないけれど、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、ささいなことで泣いたり笑ったり。店の中は、静花の幼馴染・哲男(大泉洋)など騒がしい常連客たちでいつも大賑わい。そんな暮らしも時代の波が押し寄せてきます。

 

この映画は主たる賞レースにはあまり絡みませんでしたが、昭和の高度成長時代を力強く生き抜いた在日コリアンの物語でいじめや差別と闘う様子がうまくまとまっています。特に日本の俳優さんは真木よう子井上真央大泉洋とお芝居の上手い役者さんに対して、その両親を演じた韓国の俳優さんの上手さに驚きました。日本の演技人とがっぷりよつに組んだ演技には実に見応えがありました。映画を見ていて当時は辛いことの方が圧倒的に多かったんだろうと思いますが、この頃の方が今と比べると近隣の人間同士の繋がりが深かったような気がします。働けば何とかなるといった時代で、社会全体が希望を持っていたのでしょう。現代は人との繋がりは希薄でハラスメントの嵐、ネットでは匿名での誹謗中傷があふれ、社会全体の希望は?・・・。この映画の頃に比べたら、信じられない位便利な時代ですけど、沢山の大切なものを失くしていった気がします。簡単には言えないけど昭和は古き良き時代でした。