2015年 東映
監督：篠原哲夫
鑑賞：NHKBSプレミアム
暗い過去を背負った男の再出発を描いたヒューマンドラマです。原作は北海道の直木賞作家・桜木紫乃の短編小説です。主演の佐藤浩市はこの作品で第39回 日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞（2016年）しています。さすが北海道の映画ですね。とても雪が綺麗です。また、様々な北海道らしい列車や駅などが出てきていい北海道好きにはとてもいい雰囲気で楽しめました。この映画の舞台となる釧路方面にはまだ行ったことがないので是非訪れてみたいところです。この作品のことは全く知らず。新聞テレビ欄で「孤独な男女の出会いと旅立ちの感動作」の一文見て録画予約。冒頭から尾野真千子出てきてテンションが上がります。そしたら...時間は過ぎ25年後となります。それから本田翼ちゃんが登場します。判事から国選弁護人となった佐藤浩市。まさか翼ちゃんとネンゴロに？と想像もありましたが、オノマチちゃんの一件からストイックな国選弁護人を演じます。駅の終点にいるような男が始発に乗り出すまでを描くドラマでした。物語としては深刻に出来るのでしょうが、敢えてなのかそこまで暗くはしていません。それは翼ちゃんと二人の家の食事シーンにも表れています。佐藤浩市が料理が上手いという設定であり、ザンギだったりバンバンジーだったりを食べるシーンがホッとさせられます。ザンギという名前は知らなかったので、こちらは鳥のから揚げという言い方です。北海道ならではの料理名なのでしょうか。味が付いたから揚げはとても美味しく大好きです。何か不思議感が残った印象的な一本でした。
