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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 お葬式

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1984年 ATG

監督:伊丹十三

出演:山崎努宮本信子菅井きん奥村公延

鑑賞:日本映画専門チャンネル(無料放送)

伊丹十三の初監督作品で不謹慎なタイトルなので大手の映画会社が配給を断りましたが、予想を覆す大ヒットとなり各映画賞を総なめした作品です。撮影は伊丹監督の本物の別荘で行われ製作費は1億円で制作されたとか。日頃葬儀に関して考えたこともなかった家族が突然のことであたふたする風景、知らなかった風習、久しぶりに会う親戚の反応がやけにリアルで新鮮に映ります。棺おけの値段、病院での料金、坊さんに対するお布施など、頼りになるのは葬儀屋だけ。実際にもこんなことなんだろうなぁ~と思いながら見ていました。突然森の中でのセックスシーンは賛否両論あるけど、愛人高瀬春奈の肉感ボディと腋毛が最も印象的。当時なかなりセクシー女優の路線を突き進んでいっておられましたが最近はすっかりお姿をお見かけしなくなりました。このシーンは、無くてもいいシーンですが、伊丹監督のこだわりなのか不思議なシーンでした。クレジットで井上陽水が郵便配達人で登場していたんですがわからずでした。また寅さんへのオマージュなのか、笠智衆がお坊さんで登場したりする面白さもあります。「“数え”というのはお腹の中に入ったときから数える」などといったウンチクもあり勉強にもなりました。伊丹作品をもっと見てみたくなりました。