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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 ツナグ

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2012年 東宝

監督:平川雄一朗 原作:辻村深月

出演:樹木希林松坂桃李八千草薫仲代達矢

鑑賞:Amazonプライム(有料)

原作を読んでもう一度見てみました。やはり原作を読むと内容がよくわかりますね。映画を見るのはある程度予習が必要なのかもしれません。亡くなった方を呼び出して一度だけリアルに会えるといったファンタジーな物語がオムニバス形式で繋がっていきます。やはりこういうお話は自分に置き換えてしまいますね。誰と会いたいかなぁと考えながら見ていましたけど、自分が会いたい人はまだ浮かんできませんでした。映画ではツナグ役の樹木希林の存在感が際立っていました。物静か、穏やか、自然体でありながら、慈悲深さを秘めた演技で、現実離れしそうな役どころを巧みな演技で落ち着かせています。それとツナグの孫役の松坂桃李が若々しく、瑞々しく、真っ直ぐな青年を好演していましたが、設定が高校生というのはちょっと無理があったような気がしますが(笑)。樹木希林との息もピッタリでした。死期を悟り遺言を残してこの世を去る者もいますが、大多数は本作のように伝えたいことを残したまま逝ってしまものなんでしょうね。残された者も同様に、何故あの時しっかりと話をしなかったのか、自分の想いを伝えなかったのか、そういう思いになる1本でした。原作にほぼ忠実に映画化されていると思います。