
1985年 東宝
監督:降旗康男
出演:高倉健、田中裕子、ビートたけし、小林稔侍、いしだあゆみ
鑑賞:BS松竹東急
降旗監督と健さんコンビの異色作品といった感じでしょうか。初見でした。この当時の田中裕子は綺麗といいますか色気を感じるようで感じない本当にいい女優さんだなぁって思います。福井の海と厳しい寒さの中で物語が進んでいきます。閉鎖的な村で生きる漁師とその妻たち、元極道の男(高倉健)、突然現れる水商売の女(田中裕子)とそのヒモのチンピラ(ビートたけし)それぞれ住む世界が違うもの同士がひとつの港町を舞台にトラブルを起こす様子が描かれていきます。見ものは健さんと田中裕子との不倫関係に落ちていくラブシーン、ビートたけしの包丁持って暴れまくるシーン、ミナミでの小林稔侍との絡み、このあたりが他の健さんの作品ではないのが見どころでしょうか。それと厳しい自然の風景との相性はやはり健さんには似合いますね。それと都会的なジャズのBGMも洒落てました。少し違った面から健さんを楽しむちょっと大人の作品といった1本でした。
