監督:サム・メンデス
【あらすじ】
アメリカ郊外の町に住む中流家庭の崩壊をシニカルに描き出した異色のドラマ。リストラされた中年男・レスターは、ある日娘の親友に一目惚れしてしまい、何とか彼女の気を引こうとするが…。
いつの間にか奧さんが主人公を拒むように成り、娘には無視されていき、様々な欲求不満に苦しむ主人公。家庭内での問題が、全ての問題の始まり出発点に思えます。約20年前の作品ですが、これは今の現代社会でも多く見られる問題ではないのかなと思いました。ケビン・スペイシーの演技も弱い部分から強い部分もあり見ごたえがあります。内容は安っぽくなく綺麗ごとでもなくとても現実的です。それぞれの人物についてすごく考えさせられ、国は違うけれどよく理解できます。 うまくできているなぁと思いますが、最後はどうも受け入れ難い感じがしました。隣人のお父さんは海軍の軍人さんですが、退役なのか現役なのかがちょっとわからなかったかな。それはともあれとても深い作品でした。