2013年 松竹
監督: 石井裕也
出演:松田龍平, 宮崎あおい, オダギリジョー, 黒木華, 加藤剛
【あらすじ】
出版社勤務の馬締光也は言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。個性派揃いの辞書編集部の中で、馬締は辞書編纂の世界に没頭していく。
この映画は2回目の鑑賞なんですが、そんなに前ではないのにほとんど忘れてしまっていてこれまた新鮮に観ることができました。そう思えば1回観ただけでは本当の良さなんかわかるはずはないと思ったりもしてしまいますね。山田洋次監督が邦画らしい邦画と絶賛されたとおり、とても静かで素晴らしい邦画らしい邦画と思える作品だと改めて感じました。悪人も登場しませんし、ライバルや劇的な展開もありません。
しかし映画そのもの構成と、淡々と仕事に打ち込む主人公の姿がとてもマッチして、それが良い味を出しているように感じました。また皆さん役者揃いで、特に今は亡き加藤剛、八千草薫の演技も改めて拝見するといい味を出されているなぁと改めて感じました。松田龍平にはどうしても松田優作がだぶってしまいます…(-.-)