2019年 東宝
監督：石川慶
観賞：ネットフリックス
原作がとてもいいらしく未読のまま見ましたが、やはり原作を読んでからもう一度見た方がよくわかるのだと思います。トップクラスのピアニスト達のそれぞれを描く物語です。主人公を演じる松岡茉優さんの名演奏に作品の軸がしっかりし、脇役達が支えたという感じでした。芸術家という人たちは難しいものだと思います。一般人とは比較にならない世界で生きている。そんな一面がよく分かります。しかし、人間の指があんなに動くものかと驚きました。後半のオーケストラ演奏は見ごたえがありました。指揮者の鹿賀丈史が実に気難しい指揮者を上手く表現していましたが、音には厳しいですが、実力を認めるととてもいい表情になる役どころをうまく表現されていたと思います。松岡茉優ちゃんのピアノを弾くシーンが凛としてとても良かったです。ちょっと変わったピアニストにフォーカスした１本でした。
