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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 レナードの朝

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1990年 パラマウント

監督:ペニー・マーシャル

出演:ロバート・デ・ニーロロビン・ウィリアムス

【あらすじ】

1920年代に流行した嗜眠性脳炎によって、30年もの間、半昏睡状態のレナードは、意識はあっても話すことも身動きもできない。彼に強い関心を抱いた新任ドクターのセイヤーは、レナードに試験的な新薬を投与し、機能回復を試みる。そしてある朝、レナードは奇跡的な“目覚め"を迎えた・・・。

 

難病患者が目覚める奇跡、目覚めた後の喜びや葛藤、その後元に戻ってしまう悲劇、
患者、医者、患者の家族のその時々心情がすごく伝わってきます。患者を演じたデ・ニーロの演技の凄まじさは狂気に近いものがありました。難病の恐ろしさがデ・ニーロの迫真の演技で生々しく伝わってきて、その凄さは身震いがするほどでした。彼以外に誰がこのような演技ができるだろう。なかでも、病状が悪化し再び麻痺状態に戻りつつあるレナードが惨めな姿を見せまいとポーラに別れを告げるシーン。それでもポーラはレナードの手を強く離さず、ダンスを一緒に踊る。これは人と人が心を通わす温かみは薬よりも見事な良薬なんだと知らせる名場面でした。デ・ニーロの火のような熱演に対し、ロビン・ウィリアムスの医師は誠実と慈愛に充ちあふれています。その優しい温もりは、映画を見終えた後もずっと長く心に残ります。素晴らしいとしか言いようがありません。若きお二人の見事な演技を楽しめる名作だと思います。