2018年 松竹
出演: 篠原涼子, 西島秀俊, 坂口健太郎, 川栄李奈, 山口紗弥加
【あらすじ】
離婚寸前の夫婦・薫子と和昌の下に、娘がプールで溺れて意識不明になったという悲報が届く。脳死状態になった娘を前にふたりは究極の選択を迫られ、ある決断を下す。
それぞれの立場にたって考えさせられるテーマでした。また、老若男女でも感じかたは変わるのではないでしょうか。人間の尊厳や存在意義に対する自分の感情が場面場面により変化してしまい、この少女が自分の子供だったら、親だったら、兄弟だったら、孫だったらと色々想像し考えました。重たいテーマでしたが、共感できる表現が多く内容に吸い込まれました。確かに現実的に見れば、裕福ではない家庭が同じ状況になった場合、在宅介護の維持費、労力や時間をかけて生かすことは厳しいでしょう。
ただ、この作品で伝えたかったことは母親の愛情や家族の絆というものだったのではないでしょうか。それと最後に松坂慶子のおばあちゃん役は悲しい立場の役で、それを観ていると自分も年をとったんだと感じるよころもありました。