2020年 ポーランド
監督:マチェイ・バルチェフスキ
出演:ピョードル・クロバツキ
観賞:Amazonプライム(有料)
この作品はhisaさんのブログを拝見して見てみようと思った1本です。舞台は1940年第二次世界大戦中のドイツ占領下のポーランド。アウシュビッツ強制収容所に連行されたワルシャワのボクシングチャンピオン・テディ(ピョートル・グロバツキ)を主人公にして物語は進んでいきます。心に響くのは、死と隣り合わせの状況下で、主人公が決して諦めない姿です。そして彼は、試合に勝った後、褒美で渡されたパンを餓えた仲間達に分け与えたり、喘息持ちの少年の為に自分の傷の手当をした際にクスリを貰っています。絶望感がいっぱいの中で彼の人間としての、器の大きさが良く分かる作品となっていました。アウシュビッツの映画を見るたびにどうしてこのような酷いことができるのか、戦争というのはいかに残酷で愚かなことなのかを、しっかりと後世に語り継がれていく反戦作品はこれからもどんどん作っていってほしいと思います。