2016年 NHK
【あらすじ】
終戦直後、瀬戸内の孤島を訪れた金田一耕助（長谷川博己）。僧の了然（奥田瑛二）の案内で島の実力者・本鬼頭家にやってきた金田一は、そこで美しい女性・早苗（仲里依紗）と出会う。さらには島に似つかわしくない奇抜な風体の３姉妹にも。そしてある晩、末妹の姿が消える…。
今日は2016年にNHKで放送された獄門島。映画ではありません。NHKが作っています。どうしても市川崑監督作品と比較してしまいます。どれをとってもやはり映画のほうが上手でしょうか。まず金田一耕助、今回の長谷川博己も神経質でいいのですが、どうも終盤狂ったような感じになって自分の推理を和尚に説くシーンがあるんですけど、常に金田一は冷静沈着というイメージがあるのでちょっと引いてしまいました。それから和尚、これもまた佐分利信の圧倒的存在感が強かったので映画ですね。大原麗子に対するは仲里依紗これもやっぱり大原麗子の秘めた美しさといいますかなんともいえない雰囲気に軍配があがりました。今回のテレビ版は司葉子の役は設定されていません。確か原作でもあまり出番はなかったように思います。しかしＮＨＫはＣＭがはいらないので映画を観ているような感じでいいですね。この獄門島はいまでもミステリー小説で１位をとっているとか。久しぶりに横溝正史のあの独特の表紙の文庫本を読みたくなりました。もうあの表紙は売ってないんですよね。横溝正史のコーナーもなくなっているとか。時代の流れを感じてしまいます・・・(-.-)
