1964年 東宝
監督:本多猪四郎
特撮:円谷英二
出演:夏木陽介, 藤山陽子, 小泉博, 若林映子, 中村伸郎
【あらすじ】
放射能によって突然変異した大気圏外の宇宙細胞から誕生した怪生物ドゴラが地球に襲いかかる!!
この作品はしらなかったです。ちびゴリさんのブログで紹介されていまして、なんか「
インターステラー」で不満が残っていたので、日本が誇る本多、円谷の黄金タッグの作品を観てみました。今から57年も前の作品なのに、見事な映像美と音声、Netflixの配信で観ましたが流石です。おそらくDVDよりはるかに上回るんじゃないでしょうか。ストーリーもしっかりしていて面白く観ることができました。怪獣が登場して暴れまくる特撮ものとは違って大人向けの作品かもしれません。おそらく子どもの頃に観ていたらつまらなかったのだと思います。ややもするとコメディタッチに見えるダイヤモンド強盗団と警察外事課との対決に、まるでルパンと不二子が絡んでくるような人間ドラマは大サービスとも思えます。天本英世のギャング役もユーモラス。(この映画のダイヤ強盗団はどこか間の抜けた人物もいててなかなか面白いキャラでした)それと音楽は伊福部昭、この方は日本の特撮映画を陰で支えた素晴らしい作曲家だと思います。ご三人が組んだ少し肩の力を抜いた大人向きの特撮作品といったところでしょうか。楽しめました。