2018年 松竹
監督:三木康一郎
【あらすじ】
元野良猫のナナ(声:高畑充希)は、交通事故にあったところを心優しい猫好きの青年・悟(福士蒼汰)に助けられ、5年間、飼い猫として幸せに暮らしてきた。しかし、とある事情で悟はナナを手放さなくてはならなくなり、ナナと一緒に、新しい飼い主を探す旅に出る。 銀色のワゴンに乗った悟とナナは、悟の小学校時代の親友(山本涼介)、高校時代の友人夫婦(広瀬アリス、大野拓朗)、幼少の頃からお世話になっている叔母(竹内結子)など、悟がこれまでの人生で出会った大切な人たちを、順に訪ねていく。それは図らずも悟の人生を振り返る旅となるのだが・・・。
この映画はちびゴリさんのレビューで知って猫好きなので早速観てみました。時間軸を若干動かしているので途中あれっ!て思わせるシーンはありましたが、なんとか最後までついていくことができました。時間軸を動かすといいますか、振り返るという言い方のほうが正しいのかもしれません。テロップが入るとわかりやすいのですが、いきなり場面が変わるのは頭がついていかない(笑) 原作は「阪急電車片道15分の奇跡」の有川浩さんなんですね。やはりどこかほっこりさせるのはよく似ていると思います。猫のナナと悟の絆はもちろん、悟が過去に飼っていたハチや、学校の友達、家族…たくさんの絆が温かく描かれています。どのシーンも、ほっこりするようなエピソードがありコトリンゴの音楽も作品に合っていて良かったです。木村多江の薄幸さはいつもながらてっぱんで、それと竹内結子の叔母さんが最後はまたいい感じで泣いてくれますので、こちらもいろんな意味で涙をさそいました。ほっこりと心が温まる猫好きではない方も、楽しめるのではないかと思える作品でした。