2006年 パラマウント
監督:オリバー・ストーン
この作品はタイトルからして想像がつくと思います。アメリカ同時多発テロ事件で崩壊したワールドトレードセンターで救助活動をしていた警察官の実話に基づいた作品です。崩壊するビルのシーンは圧巻です。それから崩壊した建物に取り残されているシーンがかなり長く続きます。見ている側も閉塞感があり息苦しく、もし自分だったらと思うとさらに息苦しくなります。このあたりの描写はさすがオリバー・ストーン監督の真骨頂と思わせます。物語は取り残された家族についてフォーカスされた作りか方になっていますのでドキュメンタリー要素もありますが、ヒューマンドラマといった作り方になっています。オリバー・ストーン監督作品なので、このあたりは求めていたものと少し違っていましたので違和感はありました。自分的には9.11をもう少し大きく捉えて欲しかった感はあります。これを見てアメリカ国民はどう思ったのでしょうか。「黒い雨」を見た日本人と同じ感想を持つのでしょうか。