2008年 松竹
監督:山田洋次
出演:吉永小百合、浅野忠信、笑福亭鶴瓶、坂東三津五郎、壇れい
観賞:BS松竹東急
昭和15年父(坂東三津五郎)は、特高警察によって検挙され、巣鴨拘置所に収監される。思想犯が国体変革を狙う不届き者として白眼視される時代に、父との往復書簡を挿入して、家族が支え合って明るく暮らす姿が描かれています。これから太平洋戦争に向かっていくという混沌とした時代を背景に家族の絆が実に山田洋次監督らしく描かれています。後半のラストは現代に時間軸を移し、亡くなっていく吉永小百合の最後の台詞が涙を誘います。こういう時代もあったのだということを再認識させられる家族の絆を描いた山田洋次監督らしい反戦映画です。坂東三津五郎さんはこの作品でも早死にされますがリアルでも59歳の若さでお亡くなりになっています。合掌