1986年 松竹
監督:山田洋次
出演:渥美清、中井貴一、有森也実、すまけい、倍賞千恵子、前田吟
観賞:BS松竹東急
松竹が撮影所を大船に移転する直前の昭和8、9年の蒲田撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす人々の人生を描きます。東映の蒲田行進曲は深作欣二監督で、こちらはやはり松竹の代表する監督山田洋次がメガフォンをとっています。それに伴って山田組の総出演といった感じでした。渥美清の寅さん以外の主役は珍しいと思いますが、やはりここでも寅さんでした(笑)。それにしてもオールスターキャストなので、藤山寛美なんかはほとんど台詞なしの単なる映画館に来たお客の役でしたので、もう少し重要な役柄で出てほしい感じはしました。「蒲田行進曲」とはまた違って落ち着いた山田洋次監督らしい作りになっていますが、どうも寅さんを見ているような気がするのは仕方がないといったところでしょうか。たくさんの俳優さんたちを楽しめる1本だと思います。