🎬 フリークス

1932年　アメリカ

監督：トッド・ブラウニング

出演：ウォレス・フォード, レイラ・ハイアムズ

【あらすじ】

サーカス一座を舞台に、遺産目当ての陰謀に巻き込まれる奇形を売り物とするフリークスと、仲間たちの復讐を描く。

日本で公開当時は「怪物團」というタイトルで公開されてたらしいのですが、怪物というのはいかがなものなのかと思います。やはり「フリークス」のほうがいいと思いますが、今だにAmazonでは「怪物團」として配信されています。いかがなものでしょうかね。自分がまだ子どもだった頃夏祭りの会場には「見世物小屋」というものがありました。当時はまだ差別的な意識が低く見る者も納得して彼らの生活を支えていてたような気がします。小人プロレスというのもあったかな。この映画でまず凄いのは、実際のフリークス達を見ることです。彼らは虐げられてきた人達だけど、もともと生存率も低いだろうし、この時代に良く生きていたなーという感じです。実際にサーカスで活躍していた彼らは、愛嬌たっぷりなんですね。彼らがサーカスの裏方で楽しく生活してる様子も見ることができます。生活模様がね、普通の人間と同じなんです。愛嬌がある分、健常者の存在感がかすむ位です。当時彼らはこういうサーカス団が貴重な収入源だったのかもしれません。ラストはこれまた息をのむほどに驚かせられます。健常者を欲深い人にたとえているんですね。これをホラーのジャンルにしていいのかなと思う考えさせられる作品でした。