2011年 東宝
監督:三宅喜重
【あらすじ】
宝塚から西宮北口間を走る、えんじ色の車体にレトロな内装の阪急今津線。その電車に様々な愛に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた―。片道わずか15分のローカル線で起こる、世代を超えた温かい奇跡の物語。
学生の頃阪急電車を使い、社会人になってからも数回阪急電車を使っていたので馴染みのある電車です。いつか見ようと思っていましたが、今回もNetflixで配信されていたのでようやく観ることができました。しかし便利な時代になったなぁとつくづく思います。この映画は阪急電車と言う媒体を通して、様々な人達の色々な生活風景を観られる作品です。物語もオムニバス形式で進んでいきますが、つかみはばっちりです。中谷美紀、宮本信子ともに上手く、セリフが印象的で心に入ってきます。それと芦田愛菜ちゃんが実に可愛くて、大阪弁で素の演技と思わせるくらいでした。自分的にはこの当時の愛菜ちゃんが一番いいかな。駅員さんや車掌さんが日常的に登場するのも素晴らしい演出効果だと思いました。平凡な日常を送る中で、「平凡ではない」日常に直面することを対比しているようでした。地元だからなおさらかもしれませんが、とてもハートフルな邦画らしい作品だったと思います。原作も読んで、DVDも手元に置いておきたい作品でした。