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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 いのちの停車場

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2021年 東映

監督:成島出

出演:吉永小百合西田敏行広瀬すず、松阪桃季、田中泯

鑑賞:Amazonプライム

この作品も昨年公開の映画ですでに配信がはじまりました。吉永小百合が女優人生のなかで初めて女医さんに挑んだ作品です。配給は松竹かと思えばなんと東映でした。東映も大きく変わってきましたね。物語は救急医を辞め、訪問診療医に転身した62歳の女性医師が直面する在宅医療の現場を通じ、老老介護や終末期医療、積極的安楽死といった現代日本の医療制度の問題点やタブーに向き合い、医師や患者および患者の家族の姿を描きます。吉永小百合さん77才の主演の作品です。田中泯も同い年のようですが劇中は親子です。それが違和感なく受け入れられるというのはやはり吉永小百合さんは若々しいことだと思います。老けないというのは一体どうなっているのかと思います。それにしても脇を固める俳優陣がこれまた豪華なこと。石田ゆりこはいい役柄でしたし、みなみらんぼうのモロッコ料理店が雰囲気があってこれまた良かったです。フォークギターを弾いて歌うシーンがありますが、久しぶりに穏やかな優しい歌声を聞けて嬉しかったです。様々な形での在宅医療でそれぞれの終末を迎える構成で物語は進んでいきます。それとこの作品での大きな問いかけは安楽死という問題です。日本では当然容認されていませんが、苦痛に苦しみ続ける父の早く楽にしてほしいという願いに医者として苦しみ抜く姿を見事に演じています。さすが安定の演技の吉永小百合を十分に楽しむことができる1本だと思います。