監督:深作欣二
観賞:BS松竹東急
天草四郎が甦り、あの世から死者を呼び戻して幕府に戦いを挑む、対するは柳生十兵衛、山田風太郎さんの原作を深作欣二監督が伝奇ロマンとして作り上げた作品です。初見でしたが、さすが深作監督とラストシーンは唸ってしまいました。江戸城が紅蓮の炎に包まれるクライマックスは、特撮による合成ではなく、スタジオ内に建てられたセットを実際に燃やして撮影された時代劇屈指の名シーンであるといわれるように、炎に包まれる中の役者さんは見応え十分でした。40年以上も前の映画なのになぜかあまり古臭さを感じないのは私だけでしょうか。今の映画にないものがあるからでょうね。見事な映像美でした。昭和の名作の1本だと思います。