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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 アラビアのロレンス

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1962年 デヴィット・リーン監督作品

主演:ピーター・オトゥール

【あらすじ】

1914年、第一次世界大戦が勃発し、アラビアはドイツと結んだトルコ帝国の圧政下にあった。
英国は、ドイツ連合軍の勢力を分散させるため、稀代の天才戦略家ロレンスをアラビアに派遣する。
アラビ王族のファイサル王子の軍事顧問となったロレンスは、ハリト族のリーダー、アリや黄金を探し求めるアウダらとともに、独自のゲリラ戦法を駆使して反乱軍を指揮し、アラブ国民から砂漠の英雄とうたわれるようになる。
だが次第に自分が軍上層部に利用されていることを知り、アラブ民族もまた、部族間の対立からロレンスを裏切っていく・・・。

 

観なければいけないと思っていまして、ようやく観れた作品です。

240分あるので2日にわけて観賞しました。

私が生まれた時の作品でかれこれ58年前になります。

今はCGなどを使って上手く色々な映像を表現できるようになっていますが、この作品はその点から言いますと間違いなく「ガチ」の作品です。

波打つ砂漠、青く高い空、奇妙な形の山岩……等から、それら自然を利用し、蜃気楼の上を渡るようにアリ酋長が現れる場面など、細部まで目が離せない美しい映画になっています。
今から半世紀以上も前に作られた映画であり、古いと感じる所もありましたが、逆に完成された演出や構図に驚かされる場面が沢山ありました。

いくら色々な面で進んだとしても、これ以上の映画は、もはや作れないのではないでしょうか。「風と共に去りぬ」も素晴らしい本物の映像でしたが、この作品は 何もかも作り物ではない、本物のみで製作された最初で最後の作品ではないでしょうか。。その中心に居た、今は亡きピーター・オトゥールに、敬意を表したいと思います。

最後にピーター・オトゥールは「ラスト・エンペラー」の溥儀の先生役にも出演されています。この作品とどこか繋がりを感じてしまいます。

 

今年もあと2日、最後はお気に入りの洋画と邦画で今年をしめくくりたいと思います。