1973年 東映
深作欣二監督作品
【あらすじ】
敗戦直後の広島・呉。復員してきた広能はその度胸ときっぷの良さを買われ、山守組の一員に。それを機に、弱小勢力だった山守組は組織を拡大、ついには他組織との全面抗争へと発展していく……。
あまり観ない分野の作品ですが、邦画を語る中では忘れてはいけない作品だと思ってみてみました。今回もアマゾンプライムで観賞しましたが画質、音声とも素晴らしく47年前の作品とは思えない感じでもることができました。
深作欣二監督の人の殺し方というものはすさまじいリアルさがありますね。それと拳銃、日本刀の使い方どれをとっても目をふさいでしまおうかと思うシーンが多々ありました。アメリカ作品にも大きな影響を与えたことがわかります。
俳優さんも皆さん迫真の演技で見事にヤクザを演じられていたと思います。特に金子信雄の怪演が光っていました。彼が屈指の名優、怪優であったということを再認識させられる一作だと思います。私が知っているのはお料理番組に出られていた金子信夫さんです。今は亡き方がほとんどで、その中でも川谷拓三さんがセリフはほぼなしで殺されていく出演が少しありました。懐かしく拝見させていただきました。