2021年 スターサンズ KADOKAWA
監督:藤井道人
【あらすじ】
1999 年、父親を覚せい剤で失った山本賢治は、柴咲組組長・柴崎博の危機を救う。その日暮らしの生活を送り、自暴自棄になっていた山本に柴崎は手を差し伸べ、2人は父子の契りを結ぶ・・・
今年公開された映画がもうNetflixで配信されているんですね。この作品はちびゴリさんのレビューで拝見してみてみようと思った作品です。ヤクザ映画というと、アウトレイジや孤狼の血などの暴力的な映画が印象的ですが、この映画はそれがテーマではなかったので新鮮でした。ヤクザの「親子」や「仁義」、「貧困」などがテーマでしたが、なかなかリアルで見応えがありました。主人公の綾野剛が1999 年の少年期の序盤から、ヤクザとして最前線で生きた2005年を経て、2019年の現代までの約20年間を演じています。当初はさすがに20年間の変化は厳しいのかもしれないと思いました。ただ少年期とは言え成人前くらいだったので違和感なく見事に演じ切っていました。それと舘ひろし、刑事ものの印象が強く最近は終わった人でのちょっとコミカルな演技をされていましたが、親分はよく似合っていましたね。石原軍団の最後の俳優さとしてまだまだがんばってほしいと思います。