2006年 東宝
監督:土井裕康
【あらすじ】
舞台は沖縄。義父の失踪、母親の死から、義父の連れ子のカオルと生きていくハメになった洋太郎。ひと足先に本島でひとり暮らしをしていた彼は、高校に合格したカオルとふたり暮らしを始めることに。だが喜びもつかの間、洋太郎は詐欺に遭ってしまい…。
ちびゴリさんが昨日紹介されていた作品です。Netflixで配信されていたので早速観てみました。便利な時代ですよね。画質も音もクリアだしなんのストレスもなく観ることができました。物語自体はさほど大きな起承転結がなく進んでいきます。邦画の王道を観ているかのような感じでした。台風が来てニイニイが訪ねてきた時から大きく物語は変わっていくんですけどね。血の繋がりのない兄と妹、兄の恋人を巻き込んだ微妙な感情の揺れ具合、相手のことを思いやるあまりに本音を言えない感覚が上手く表現されていました。最後はハッピィエンドではありませんが、長澤まさみとおばぁの演技にぐっとくるものがありました。それにエンディングに夏川りみの「涙そうそう」が流れます。Netflixでは最後はいつも尻切れトンボになるのでドキドキしましたが最後まで観させていただきほっとしました。やはりこの歌はいいですね。久しぶりに邦画らしいいい映画を観させていただきました。しかし長澤まさみは、お仕事いっぱいしてますね。素晴らしい女優さんだと思います。