2000年 東映
監督:深作欣二
観賞:ネットフリックス
公開当時社会的な議論を巻き起こしたデスゲーム映画。全国の中学校から選ばれた1クラスが無人島に連行され、クラスメイトと殺し合いをさせられるといった内容。非常に有名な作品ですが、今までしっかりと観たことがなかったで、ちびごりさんのレビューを拝見してじっくりと見てみました。劇中では殺し合いのための「武器」が生徒に配られますが、一人一人「武器」の種類は異なります。銃やボウガンが配布される生徒もいれば、ハリセンや鍋蓋を配布される生徒もいる。明らかに「武器」として性能の優劣が存在しています。人間は家庭環境や経済力、身体能力等を選んで生まれることは出来ません。横一線、生まれてきてみんな平等な状態でゲームを始めることが絶対に出来ない、いわば「運」に左右されるゲームのようなもの。深作監督はそんなことを表現したかったのかなぁと思います。作中で描かれる恋愛感はとても臭くて(笑)、正直観ていて気恥ずかしくなってしまほどでした。そういった安直な感動を誘うような演出にはあえてしなかったのかもしれませんね。役者さんは、ビートたけしのサイコな演技力が冴え渡っていたと思います。ちょっとわかりずらいギャグもあったと思います(笑)。藤原竜也、山本太郎、柴咲コウ、高岡蒼甫、栗山千明、みんな若くて青臭さがあって新鮮でした。やはり今見ても衝撃的な1本ですね。