2008年 東宝
監督:西谷弘
出演:福山雅治, 柴咲コウ, 北村一輝, 松雪泰子, 堤真一
【あらすじ】
貝塚北警察署の刑事・内海から殺人事件の相談を受けた湯川学は、かつての親友である天才数学者・石神哲哉が事件に深く関わっているのではと疑念を抱き…。
福山雅治が主演ですが、堤真一と松雪泰子が実に素晴らしかったです。いつも福山が主役の作品は、脇を固める役者さんが実に素晴らしい演技をされていると思うの気のせいでしょうかね…(-.-)、堤真一の演技は今まで観た中ではかなり異色で、その表情には揺るぎ無い献身への決意と、友への秘かな恐怖が恐ろしいほど静かに表れていたと思いました。また、松雪泰子も切り詰めた生活感を痛々しい迫真の演技力で魅せ、堤に負けない抜群の存在感。この二人の配役が見事に決まっていました。吹く雪山での誘惑を棄てて、友との運命に身を委ねた石神(堤真一)。殉教者らしい自信と覚悟が見事にあらわれていたいいシーンでした。上質のミステリーだと思います。