1977年 東宝
監督:市川崑
観賞:BS松竹東急
石坂浩二の金田一耕助の3作目です。これも監督は市川崑がメガフォンをとっています。昭和の名優さんのオンパレードといったところでしょうか。その中でも太地喜和子はこの時34才だったとは、見事な貫禄ある妖艶な演技だったと思います。大原麗子もどこか不幸せな感じを漂わせるのは上手いですね。それと佐分利信の和尚は迫力と貫禄がありました。この和尚を見てしまうとトラウマとなってしまって、獄門島の和尚は佐分利信のイメージが強く焼き付くほどぴったりはまっていたんではないかと思います。今はもう鬼籍に入っている方々が多くなってしまいましたがやはり皆さん味があっていいですね。昭和の名優さんの演技を懐かしく楽しめる1本だと思います。