🎬 ベスト・キッド

2010年　コロンビア

監督：ハラルド・ズワルト

出演：ジェイデン・スミス, ジャッキー・チェン, タラジ・P・ヘンソン

【あらすじ】

アメリカから北京に引っ越してきた少年ドレは、いじめられているところをマンションの管理人ハンに助けられる。彼からカンフーを教わることになったドレは、ひたむきに訓練を重ねていき…。

リメイクだったんですね。知らずに久しぶりにジャッキー・チェンを見ようと思って選んでみました。主人公はウィル・スミスの息子さんだったんですね。普通に面白かったです。映像も綺麗だし、主人公だけでなく敵役の子も含めてカンフーはいつみてもわくわくするしかっこいいですね。私はやはりブルース・リーを思い出してしまうんですよね。ヒロインは美人ではないけど愛嬌ある笑顔が可愛いし、ジャッキーは歳とって衰えはあってもいい味出してました。最後まで退屈せずに見れました。本筋としてはいじめによっての不登校や親への反発は「自分の心の弱さを克服していく」ということであって、身体的な強さはそれに不随するものでしかないと思います。そこが大切なところだと思うし、そういった描写はあるのはあるんですが……ちょっと演出不足だったかな。な。2時間20分っていうそれなりの長尺を最後まで退屈せずに見れた、っていうのは娯楽映画としては良い出来だと思います。オリジナルも観てみます。

🎬 トレイン・ミッション

2018年　アメリカ

監督：ジャウマ・コレット=セラ

出演：リーアム・ニーソン、ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン

【あらすじ】

突如リストラされた会社員のマイケル。いつもの通勤電車で帰路につき、常連客に挨拶しながらも、頭の中は住宅ローンと息子の学費のことでいっぱいだ。そんな彼の前に見知らぬ女が座り、「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して欲しい」と持ちかける。高額な報酬に抗えず、元警官の経験を生かし捜し始めるが、駅の数だけ仕掛けられた罠に深まる謎。ようやく6人にまで絞り込んだ時、恐るべき陰謀が明かされる…。

予告編を見て、派手なパニックものかと思って、本編を観たら、意外と地味な話が続きました。あまりけれんみのない、謎解きのミステリーのような展開です。
それはそれで悪くはないのですが、そのまま終わってしまうのかなあ、と思ったら、やはりクライマックスでは派手なことをやってくれました。やっぱり、こういうのがないと淋しいですね。最後にはきちんと主人公に救いもあるし、なかなかいい気分で観終わることができました。
まあ、犯人側がここまでやるのなら、いっそ最初のうちに列車ごと爆破してしまうほうが早いのでは、と突っ込みたくなりますが、そこは物語ということで……。

🎬 ドント・ウォーリー

2018年　アマゾン

監督 : ガス・ヴァン・サント

出演 : ホアキン・フェニックス

【あらすじ】アルコールに頼る日々を過ごしていたジョン・キャラハンは、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。自暴自棄な毎を送っていたが、幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止めた彼は、過去から自由になる強さを得ていく。そして、持ち前の辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める…。59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話。

この作品はふくさんの紹介を観て、あの「JOKER」のホアンキンの作品なので、ぜひ観てもようと思った作品でした。「JOKER」、で有名になったけど、ホアキンフェニックスは凄いというか上手い役者さんだぁとまた改めて思いました。この映画でも、「事故前」の狂ってた時の顔と、「事故後、心が癒されたあと」のすっきりした顔、全然違います。事故前の顔の、何気ないシーンの狂った目の怖いこと～～妙に説得力があります。映画全体としては、破壊と再生を描いた作品で、禁酒コミュニティーでの集団セラピーが良いです。自分もセラピーに加わっている感じで、癒されます。心を癒すヒントがいっぱい出てきます。ガタイのいいキリストみたいなジョナヒルが、セラピストとして出てきます。これがまたいいです。そんなに人生凄くないから、みたいな話と、でもそんなに悪くないよ、的な話に癒されます。恋人なのかな、パートナーになるであとうルーニー・マーラがまた綺麗でした。ともあれ「JOKER」を撮る1年前の作品ですが、車椅子に乗る姿や動きなんかをとても上手く演じてられれます。感心するのと、お詫び行脚をしていくホアンキンが実にナチュラルで描かれています。素敵な作品でした。

🎬 ダークナイト

2008年　ワーナーブラザーズ

監督：クリストファー・ノーラン

出演：クリスチャン・ベイル, ヒース・レジャー, ゲーリー・オールドマン, アーロン・エッカート, モーガン・フリーマン

【あらすじ】

正義感あふれる地方検事・デントと共にマフィアの撲滅に努めるバットマンの前に、狂気に満ちた犯罪を繰り返す不気味な男“ジョーカー”が現れる。

久しぶりに観たけどこれは本当に傑作だと思います。ジョーカーが招いた混沌によって疑心暗鬼に陥るゴッサム市民、最後にフェリーで示されるなけなしの希望、その幻想を守るためにデントの罪を背負うバットマン、彼の拠り所であるレイチェルの想いの真実を隠すために手紙を燃やすアルフレッド…非常に洗練された、重層的なシナリオでした。ヒース・レジャーの名演が実に素晴らしいです。ホアンキンの演じるジョカーも素晴らしかったですが、ヒースの演じるジョーカーは映画史上でも屈指のヒールだと思います。「ブロークバック・マウンテン」と真逆の演技を見せてもらいました。

🎬 ブロークバック・マウンテン

2005年　アメリカ

監督：アン・リー

出演者：ヒース・レジャー, ジェイク・ギレンホール, アン・ハサウェイ

【あらすじ】

壮大で美しいブロークバック・マウンテンの農牧場で出会った二人の青年。山でのキャンプ生活の中で、次第に彼らは友情を超えた深い感情が芽生えはじめるのだったが…。『シッピング・ニュース』のアニー・プルーの短編小説を原作に、20年にもわたる男同士の愛の物語。

この映画はかなり特異なテーマなので、演出と俳優さんの演技力がここまで感動的な作品にしたのでしょう。下手な演技ではほんとにタダのゲイ映画となってしまうのに主演も助演も素晴らしいです。特にイニスは寡黙だけど思いが強いことが観ている者に伝わってきました。ラストは男女の恋愛ものであれば、よくありがちな（印象が薄い）セリフですが、この作品ではこれ以上ない、静かで感動的なものになっています。同性愛であれ異性愛であれ、人を愛するということはどういうことなのかを心の奥底にズドンと問いかける素晴らしい映画でした。ラストの音楽もとても良かったです。 

🎬 億男

2018年　東宝

監督：大友啓史

出演：佐藤健, 高橋一生, 黒木華, 池田エライザ, 沢尻エリカ

【あらすじ】

兄が残した3,000万円の借金を抱える図書館司書の一男は、ある日突然3億円の宝くじに当選。ところが、大学時代の親友で億万長者の九十九に金を持ち逃げされ…。

突然３億当てた男の物語。
お金に対してどのような思いを持っているか考えながら観ることができました。
藤原竜也がカリスマ的な夢実現セミナーのマネーアドバイザー役で、「必ず叶います」
と茶髪ロンゲかつらで出てきますが、黒髪の時と別人のように変貌するのが流石だなっておもいました。北村一輝の競馬場のＶＩＰルームでのお金マジックの話にはなかなか変に納得するものがありました。今自分自身がどのような人生を送っているかで評価が随分と変わるだろうと思える作品ですね。私はまじめに働いていると一定の収入も得れることで、人生において様々な選択肢を確保することができると思います。仕事をして日々の生活の糧を得るという生き方が最高の人生だと言えるのではないかと、今更ながら思わされ、気づかされる作品でした。

🎬 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

2015年パラマウント

監督：クリストファー・マッカリー

出演：トム・クルーズ、レベッカ・ファーガソン、サイモン・ペッグ

【あらすじ】

IMFのエージェント、イーサン・ハントは多国籍スパイ組織・シンジケートを追っていたが、捕らえられてしまう。拷問が始まろうとしたその時、謎の女に助けられ…。

大ヒットシーリズの5作目です。映画でもテレビドラマでも「現実的でない」ことを理由に低い評価を下されがちな昨今、余計なことを考える暇もなく2時間ちょっとを楽しめる、とても面白い作品でした。
現実ではありえない（めったにない）からこそ、せめて映画で楽しめば良いと思います。トム・クルーズ演ずるイーサン・ハントだけでなく、仲間も、悪い奴も、どっちか判らないのも目立ちすぎず、かといって希薄になることもなく、みんな頑張ってる映画でした。特にスタントなしのバイクシーンや潜水シーンはお見事あっぱれでした。 トム・クルーズと私、同い年です…(-.-)どうでもいいですけど。