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プロジェクターとスクリーンで自宅で映画を楽しんでいます。

🎬 うさぎドロップ

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2011年 ショーゲート

監督:SABU

出演:松山ケンイチ芦田愛菜香里奈

【あらすじ】

ごくフツーのサラリーマンであるダイキチ(松山ケンイチ)が、亡くなったおじいちゃんのお葬式で出会ったのは、彼の隠し子の鹿賀りん(芦田愛菜)だった。引き取り手のないりんを男気を見せて連れて帰ったダイキチ。こうして突然、二人の共同生活が始まった!慣れない子育てにあたふたしつつも、いつもりんのことを一番に考え、底なしの優しさで包み込み育てていくダイキチ。そんなダイキチに心を開き、無邪気な笑顔を見せるようになるりん。ひょんなことから一緒に暮らすことになった二人が、周りのみんなに支えられ、見守られながら、本当の家族のような愛情と絆で結ばれていく。

 

 

あるはずのダイキチの心の声が、おそらく意図的にかなりカットされているので、
何にどう苦しんで、どんな悩み事があるのか、何に喜びを感じているのかが伝わりにくく、感動的であろうはずのシーンがイマイチ感情移入できずに流れて行ってしまった、
そんな残念な感じでした。また、ダイキチとりんちゃんの共同生活が進む中で二人が成長する姿が、本作ではほとんど伝わらない内容になってるのも重ね重ね残念です。
子役のりんちゃんがとてもかわいくて演技も上手なだけに、もったいない作品と思います。原作は読んでませんのであくまでも映画での感想でした。

🎬 日々是好日

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2018年 東京テアトル

監督:大森立嗣 

出演:黒木華, 樹木希林, 多部未華子

【あらすじ】

おっちょこちょいな典子は従姉妹の美智子と「タダモノじゃない」と噂される武田先生の下でお茶を習うことに。意味の分からない所作にふたりは戸惑うが…。

 

書道の先生からすすめていただいた作品です。茶道の所作や粋といわれるものを見事に樹木希林さんが演じておられます。表千家の先生としての威厳と同時にユーモアが絶妙のバランスで表現されていて素晴らしいです。
不遜ではありますが「集大成」の演技と申し上げて良いのではないでしょうか。茶道における所作についても、かなり詳細に描写されています。「重たいものは軽々と、軽いものは重々しく持ちます」動きの美しさと相手への気遣い、所作とはそういうものだったんですね。勉強になりました。
「(茶室に)入る時は左足から、敷居と畳の縁は絶対踏まない様に」「敷居を跨ぐ」とはよく言いますが、踏んでしまっては跨げませんものね。敷居には「その家の象徴」「結界」としての意味合いがあるのだそうで、大変、勉強になりました。畳のお家が少なくなった昨今、改めて日本の伝統文化の粋を学んだような気持ちになりました。書の道を学んでいますので所作、姿勢、動きどれをとっても通じるものがあります。茶道もやはり基本は同じなのかと少しだけわかったような気持ちになりました。人の心の機微を感じることができない人には、退屈な映画と思われるかもしれないけれど・・・波乱万丈のストーリーや派手なアクションなんてこれっぽっちも無くても、名作は撮れるのだとしみじみ思った作品でした。

 

🎬 アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 

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2013年 イギリス

監督:リチャード・カーティス

出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムスビル・ナイ

【あらすじ】

青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ、風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちは代々タイムトラベル能力があることを父から知らされ…。

 

ありえへーん!という設定のお話ですが、自分の人生をタイムトラベルして修正できるものならしてみたい。もちらん、一部だけ、できるものなら・・。そんな思いは誰にでもあると思います。父と息子の強い絆を感じるエンディングが素晴らしくホロリときました。見終わった後、家族を大切にし、何気ない日々に感謝出来るように思える作品です。 恋愛系はあまり観ない方でも満足できると思います。シナリオもキャラクターもいいですし、とても完成度が高い作品でした。

 

🎬 プラダを着た悪魔

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2006年 20世紀フォックス

監督:デイビッド・フランケル

出演:メリル・ストリーブ、アン・ハザウェイ、スタンリー・トゥッチ

【あらすじ】

オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY"のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上「センス、ゼロ!!」と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる。やがて私生活はめちゃめちゃ。カレの誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされる。この会社で、このままでいいの? 私って、本当は何をしたいんだっけ?

 

今回はテレビで観賞しました。ミランダの吹替えが夏木マリということで観てみましたが、なんの違和感もなくというか、ぴったしの吹替えでしたので感心して観ていました。これまでは、アン・ハザウェイを中心にみていたのですが、今回はメリル・ストリーブを軸として観てみましたが、やはりミランダを演じれるのは彼女だけというかまさにぴったしの最高の演技だと思います。作品の中ではミランダとアンディの描写が多くてサブキャラになりがちですが、なんやかんやでナイジェルもめちゃくちゃ優秀な人物!笑 「マイ・インターン」もまた観たくなりました。

🎬 キングダム

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2019年 東宝

監督:佐藤信

出演:山﨑賢人, 吉沢亮, 長澤まさみ, 橋本環奈, 本郷奏多 

【あらすじ】

秦の国の戦災孤児・信と漂は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々鍛錬を積んでいた。そんなある日、漂が王宮に召し上げられ、ふたりは別々の道を歩むことになる。

 

マンガもアニメも見てません。映画から入りました。大沢たかおの一人勝ちのような感じがしました。高嶋政宏石橋蓮司の安定感、坂口拓の切れのあるアクションそれ以外は…(-.-) 長澤まさみは本当によく映画に出てるなぁという感じで感心してみました。内容がイマイチよくつかめなかったのでもう一度みてみようかな。邦画としてはスケールの大きさを感じる作品した。

 

🎬 インスタント沼

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2009年 角川映画

監督:三木聡

出演:麻生久美子, 風間杜夫, 加瀬亮, 松坂慶子, 相田翔子 

【あらすじ】

職を失い、男にも振られ人生不運続きのハナメ。ある時、自分が会ったこともない父の存在を知った彼女は彼を訪ねるが、そこにいたのは奇妙な風貌の男で…。

 

この映画はある人にとっては、ひどくつまらない物になり得るし、またある人にとってはバイブルとなり得るだろうと思えるような難解?な作品でした。
私は残念ながら前者に当てはまります。肝心のストーリーもこれまた意味不明で
何が言いたいのかさっぱりわからなかったです。しかも2時間超えの長い尺…(-.-)
どうしてこんなもの作ろうと思ったのでしょうか? 凡人には理解不可能なのでしょうね。皆さまのご意見を聞いてみたい気もします(笑)。こういう作品もあるとさらりと流しておきます。

🎬 毎日かあさん

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2011年松竹

監督:小林聖太郎

出演:小泉今日子永瀬正敏正司照枝

【あらすじ】

漫画家のサイバラ小泉今日子)は、仕事と締切と6歳の息子ブンジ・4歳の娘フミの世話で大わらわの毎日だ。元戦場カメラマンの夫カモシダ(永瀬正敏)はアルコール依存症。断酒の試みもむなしく酒の失敗を繰り返し、サイバラはついに離婚届を突きつけた。カモシダは父親を慕う子どもの気持ちに応え、ついに断酒に成功する。ようやく家族そろっての幸せな日々が始まるが、カモシダの体はガンに蝕まれていた――。

 

なんの予備知識もなしに観ましたが、正直言っていい作品でした。あまり話題や賞にもからまなかったので知らなかった作品でしたが、たまたま見つけて観てみるとどんどんと引き込まれていきました。アルコール依存症で仕事はせず、奥さんの稼ぎで生活してるダメなお父さんですが、子供たちにとっては、一緒に遊んでくれる
楽しい遊び相手であり、やっぱりなくてはならない存在なんだなあと思わされます。キョンキョンと永瀬さんが夫婦役をやるということ自体がまた素晴らしい。薄っぺらい愛情なんかじゃなく、夫婦、パートナーって本当に戦友なんだと感じます。子役もまた素敵。 かしまし娘正司照枝さんも土佐弁でいい味出しておられました。普通に流れていく日常だからこそ、きれいごとじゃないし、普通だからこそありがたい、掛け替えのないものが胸に刺さりました。