2015年 ノルウェー
監督:ローアル・ユートハウグ
出演:クリストファー・ジョーナー, アーネ・ダール・トルプ
【あらすじ】
美しい大自然の景観を堪能できる観光地・ノルウェーのガイランゲルフィヨルド。地質学者のクリスチャンは、長年この地で地質研究に取り組んでいたが、将来を考え家族と共に都市部へ引っ越す事に。やがて引っ越し前日。クリスチャンは愛する娘と住み慣れた我が家での時間を過ごしていたが、突然自然の異変を察知し…。
この作品はちびごりさんのレビューを拝見して観た作品です。ブログで知らなければおそらく観ていないだろうと思うノルウェーの作品です。レビューでもあったようにはじめは普通に観ていましたが、ドンドン引き込まれてていき気が付くと画面の前で正座をしていたという表現がふさわしい作品でした。ハリウッドもびっくりのスケール感で迫ってくるさまは、まさに手に汗を握ります。
静かで落ち着いた雰囲気の序盤から一転、ものすごい津波の参事がリアルに描写されています。その迫力、そして主人公の家族愛と行動力は、多少「ハリウッド的」ではありますがパニック映画としてもよい出来だと思います。それにしても津波の映像はスゴいです、この映画、日本では未公開(一部で限定公開)とのことですが、配給会社としては、東日本大震災の記憶も風化していない時点では仕方ない判断なのかな・・・・という気はします。ただ、こういう自然の脅威に警鐘をならす真面目な映画なら、むしろ公開して沢山の人に見てもらった方が「もしも」の時の心の備えになると思うのですが・・・。サザンオールスターズの曲「TSUNAMI」も自粛しちゃうくらいだから無理でしょうねぇ。そういう意味でも「良作」だと思います、非常に観て良かったと思えました。